第58回中国・四国整形外科学会を、2025年11月8日（土）から9日（日）までの2日間、米子コンベンションセンター BiG SHiP（鳥取県米子市）で開催いたします。本学会のテーマは、中国の春秋時代に斉の宰相であった管子の言葉とされている『一樹一穫なるものは穀なり。一樹十穫なるものは木なり。一樹百穫なるものは人なり。』の一節である『一樹百穫』と致しました。大計を成し遂げるためには人材を育成しなければならないというたとえです。まさに本学会の目的に合致しているこのテーマに即して、実りある学会にしたいと考えております。

本学会では、『上腕骨近位端骨折の治療』、『人工股関節周囲感染の治療戦略～インプラント温存の適応について～』、『患者満足度を高める高齢者の変形性膝関節症に対する新しい治療戦略』、『強直脊椎における脊椎手術』を主題候補とし、最新の知見を共有して臨床の現場に直結する実践的な議論を深めてまいります。また、特別講演には、名古屋市立大学の村上英樹教授と札幌医科大学の寺本篤史教授をお招きし、それぞれのご専門分野における先進的な研究成果をご披露いただきます。

中国・四国整形外科学会は、地域医療を支える整形外科医のネットワークを強化するとともに、幅広い知識と技術の向上を図る場として、長年にわたり貢献してまいりました。本学術集会もその伝統を引き継ぎ、若手医師に登竜門の場を提供しつつ中国・四国地域の学術的交流を促進する機会となるように企画致します。本学会が多様なバックグラウンドを持つ整形外科医、研究者、関連職種の皆様を結びつけ、新しい発想と革新を生み出す場となれば幸いです。

開催地である米子市は、鳥取県西部の美しい自然と豊かな歴史文化に彩られた街です。会場周辺には、2022年元日に放送されたNHKの特集で日本最強の城に選ばれた米子城跡をはじめ、大山の壮大な景観や足立美術館といった魅力的な観光スポットが多数点在しております。境港では新鮮な海産物をお楽しみ頂けますし、もちろん米子にも地元の食材を活かした豊富なグルメがございます。この学会が知識の深まりと交流の広がりをもたらす場となるように準備いたしますので、秋の彩り豊かな山陰の地に皆様をお迎えできることを心より楽しみにしております。