第29回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 中国四国地方会 会長 那須 博司 鳥取県立中央病院 心臓内科 |
2023年の第29回CVIT中国四国地方会の会長を拝命し、開催の運びとさせていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。この様な機会を頂き、会員の皆様に心から感謝申し上げます。
開催時期にはどのような世界が待っているのでしょうか?世界情勢、日本の状況、COVID-19とのかかわり、働き方改革による医師の労働環境など、先行きの不安ばかりが頭を離れない方も多いと思います。ここで、あえて新しい世界を創造するチャンスととらえて、前向きに向かっていくしかないのでは?そんな思いも込めて、テーマは“Create a New World”とさせていただいています。その1例として、Web開催による情報共有の方法は一つの形として定着してきています。
診断、治療における様々な技術革新、ガイドラインの修正が進んでいます。我々の実績でもあるCVITで培った様々な経験や技術も、学会、ライブデモンストレーション、研究会を通じて集約、周知徹底されてきています。これから学ぶ方への教育にも力が入れられるようになってきています。多岐にわたる心疾患の複雑化に寄り添い、人口の高齢化に対してはもちろんのこと、お若い方にも侵襲の少ないカテーテルインターベンションは大変魅力的です。冠動脈疾患以外にも、弁膜疾患、末梢動脈疾患、肺動脈疾患、心不全治療はさらに新たな領域として右心不全へと、カテーテルインターベンションはこれからもなお一層発展していきます。
治療の限界に挑みながらも、安全で質の良い治療を行うために、少しでも参考になるテーマを掲げて、ご発表をいただければ幸いです。発表することによって、あるいは質問されて初めて見えてくるNew Worldもあるはずです。小さな発見、工夫で構いません。学会参加により、それらを伝達し、情報共有できるよう推し進めていきましょう。
皆様の奮ってのご参加を楽しみにお待ち申し上げています。