| 第32回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 中国四国地方会 会長 關 秀一 社会医療法人近森会近森病院 循環器内科 |
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このたび、第32回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)中国四国地方会の会長を務めさせていただくこととなり、身の引き締まる思いとともに、諸先輩方が築いてこられた歩みに深く敬意を表し、心より感謝申し上げます。
本会は30年を超える歴史を歩み、多くの先達の努力と情熱によって、その礎が築かれてきました。欧米の知見を学びつつも独自の工夫と改良を重ね、数多くの新しいデバイスや手技を臨床現場に導入し、その成果を世界に発信してきました。私たちはそのLegacy(遺産・志)を大切に受け継ぎながら、次なる世代へと確実に引き継いでいかねばなりません。そして、これからの時代を担う若手世代の皆さんはVision(未来への展望)を持ち、新しい挑戦を恐れずに歩み進めることが必要です。そこで、今回のテーマは、「志を継ぎ、次代を拓く:Legacy × Vision」 とさせて頂きました。
冠動脈疾患の治療として始まった心血管インターベンションは、末梢動脈疾患、構造的心疾患、心不全治療、広義には不整脈治療にも拡大してきました。そのなかで、医療を取り巻く環境も大きく変化しています。高齢化が進み複雑病変や多疾患併存患者が増加し、医療資源の偏在化、チーム医療の重要性が増加する一方、AI・ロボティクス・遠隔医療などの新しい技術が、医療の在り方を根本から変えようとしています。こうした時代にあって、私たちは「従来の延長線上にある未来」を描くだけでは不十分で、むしろ、現状を打ち破り、新しい価値を創造する覚悟こそが求められています。その中心にあるのは、柔軟な発想と強い意欲を持った若手世代の力です。
今回の学会が、Legacy を大切にしながら、Vision を共有し、中国四国地区の心血管インターベンションの発展に寄与できるよう祈念しております。皆さまの積極的なご参加と、次世代を担う仲間への温かいご支援を心よりお願い申し上げます。