第12回日本がんサポーティブケア学会学術集会
会長挨拶
更なるケアの高みを目指して~ひたむきなチーム医療の展開~
Aiming for the summit of supportive care in cancer


第12回日本がんサポーティブケア学会学術集会
会長 青儀 健二郎

国立病院機構四国がんセンター 乳腺外科

 日本がんサポーティブケア学会の会員ならびに関係者の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。この度、日本がんサポーティブケア学会第12回学術集会 (JASCC27)を2027年5月8日 (土)・9日(日)松山市にある愛媛県県民文化会館にて開催させていただきます、NHO四国がんセンター青儀健二郎です。関係各位にご高配いただきましたことを御礼申し上げます。

 がん診療におきましては、薬物療法、放射線治療、遺伝子診断等の進歩は著しく、医療者も患者さんの「CURE」に向けた努力を積み重ねられておられます。その一方で、患者さんを取り巻く医療現場における医療スタッフ、医師、看護師、薬剤師、検査技師、理学療法士、医療ソーシャルワーカー等、患者さんにそれぞれの専門性を持ってサポートできる部署は日に日に拡大しております。こうした様々な領域から患者さんの「CARE」を行うことを認識し、医療者が患者さんに積極的に関与することは極めて需要です。

 第4期がん対策推進基本計画には、サポーティブケアという言葉が明記されており、喫緊の課題であるとされていますが、まだその展開は十分とは言えません。日本がんサポーティブケア学会にとっては、まさにこの「CARE」をどう展開していくかが大命題であります。何ができるのか、どうしたらできるのかという原点に立ち返る必要があり、そのため多職種連携、すなわちチーム医療が求められます。もはや医師だけの判断で医療を展開する時代ではなく、サブタイトルにもありますように「CURE」と「CARE」の融合を図りながら、より積極的なチーム医療を行う時代であると認識しております。日本がんサポーティブケア学会も設立から10年を過ぎ、創成期を経て組織としての充実期をこれから迎える状況が、愛媛が一つの舞台である司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」において、明治初期から新しい国家設立をひたむきに行った先人達の姿と見事に重なると考えております。本会で濃厚な議論を重ね、皆様方と情報共有し、ひたむきにサポーティブケアを確立していくきっかけになればと考えています。

 本会は研究報告、シンポジウム、ワークショップ、パネルディスカッション、特別企画等々、プログラム委員の先生方と組んでまいります。と同時に様々な部門の先生方の日常診療から出た演題も積極的に取り入れ、討議させていただきます。学びだけではなく、ゴールデンウイーク明けに、道後温泉の近くでの現地開催をさせていただきます。湯の街松山市を中心にご施設のスタッフで連れ立って回られ、チーム医療に必須とされるコミュニケーションも取っていただきたく存じます。多くの方々のご参加を心よりお待ちいたしております。

令和8年5月吉日
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