第120回日本循環器学会中国・四国合同地方会
会長挨拶
第120回日本循環器学会中国・四国合同地方会 会長 
髙橋 信也
広島大学大学院医系科学研究科外科学(心臓血管外科)教授
 この度、第120回日本循環器学会中国· 四国合同地方会の会長を仰せつかり、伝統と歴史のある本学会と広島で開催させていただけますことを大変光栄に存じます。
 皆様もご存じの通り、新型コロナウイルスの影響で、2020年の第116回は中止となり、2021年の第118回と合わせて2回分として、オンラインでの開催でした。徐々にオンライン開催での学会にも慣れてきて、その利点もかなり示され、全国学会でもオンラインを併用する、ということが普通になってきている状況です。一方で、現地開催のよさ、ということもあります。例えば、病院業務から解放される(学会に専念できる)。自分の聞きたいプログラムのない、やや暇な時間がある(興味の薄い分野の見聞が深まる)。これらは、若手にまさに必要な事項なのではないでしょうか。そして、現地会場でないと達成できないのではないでしょうか。ある程度年を取った、循環器専門医にとっては、オンラインで聞きたいことを聞いて納得、ということで問題ないのかと思いますが、若手には不十分なのではないでしょうか。若手においては、聞きたいこともわかっていない場合すらあるでしょう。また、当科の医局でも、学会日に画面にかじりついているのは私一人で、若手は臨床に忙しくて学会に参加しにくいという状況です。その結果としてでしょうか、これは私だけの問題(私の指導力の問題)かもしれませんが、この2年での若手の成長が芳しくないのでは?という思いもあります。そんなこともあって、現地開催できないかな、という模索が私の中で続いていました。
 もちろんコロナが怖くない、なんてことを言う気は全くありません。もちろん活動すれば感染のリスクは発生します。しかし、対策をしっかりとって行うことは、リスクを考慮した活動であると思います。そして、この中国四国合同地方会ですが、中国四国というのも、現地で行うちょうどよいサイズ感かと思います(会員人数からみてもあまり密になりすぎないでしょうか)。
 さて、本会の内容についてですが、演題数は結局160題を超えることとなりました。そもそも内科系が強い学会ではあるのかもしれませんが、今回は外科系からの演題も多く集まっています。とくに、末梢血管の先生には多くの演題を頂きましたので、日曜日の午前に外科の間を設けさせていただきました。また、広島大学循環器内科の中野教授には、心房細動のシンポジウムをお願いしており、皆さんには、まさに最新の心房細動治療の情報を持ち帰っていただきたいと思います。そのほか書ききれません。プログラム集をご参照下さい。
 最後に、内科系の座長と演題の振り分けに関して、循環器内科の宇都宮先生にご尽力を頂き、誠にありがとうございました。先生にお願いすることを快諾くださいました中野教授と、迅速に仕事をしてくださった宇都宮先生にはこの場を借りてお礼申し上げます。
 それでは皆様、よろしくお願いいたします。学会を楽しんでください。
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