第3回日本産婦人科超音波研究会学術集会
大会長挨拶
第3回日本産婦人科超音波研究会学術集会
大会長  吉松 淳

国立循環器病研究センター
循環器病周産期センター長兼産婦人科部長

このたび、2024年3月16日(土)、17日(日)の 2日間、大阪市で開催いたします第3回日本産婦人科超音波研究会学術集会の大会長を拝命しました国立循環器病研究センターの吉松淳です。皆様に満足していただける学術集会になるよう鋭意準備中です。
さて今回のテーマは”目的と方針がなきゃ意味がない、Purpose and Direction”としました。これは超音波に関する私のテーマでもあります。今行なっている検査がどんなふうに胎児や妊婦の健康に寄与するのか、プローブを手にする時、いつも自分に問うています。胎児への診療、これは多くの場合、産婦人科では完結しません。胎児から新生児、小児へと進む一人の人間の健康に関わる始まりでしかありません。人生のEpisode 0(これもよく私が使う言葉です)に関わる以上、Episode 1, 2, 3…これから続く時間の中で、どのように健康を守っていくのか、その意識がなくてはならないと思っています。つまり、それぞれの専門科への有益な情報を持ったバトンタッチができるような検査の意味付けと検査者の意識、これが今回のテーマの中心です。元々この言葉はJFKの言葉から引用しました。” Efforts and courage are not enough without purpose and direction.” 目的と方針がなければ、努力と勇気は十分ではない。我々が診療のために費やす努力も、技術も目的と方針がなければ意味がありません。今回の学術集会ではそのことを意識したプログラムを準備しています。
“The greater our knowledge increases, the greater our ignorance unfolds.” 知識が増すほど、われわれの無知は明確になる。これもJFKの言葉です。ベテランも若手も、初心者もエキスパートも、それぞれのレベルで知らないことがいっぱいあります。どうすればいいのかわからないこともたくさんあります。みんなで集まってエキスパートの知識、経験、若手のフレッシュな感覚を自由に話せる『Round Table セッション』の時間を設けました。ぜひご参加ください。その他、産婦人科医が超音波検査で診断した胎児の新生児期での治療の実際や、世界の産婦人科超音波の研修システムの紹介など盛りだくさんの企画を準備しています。

本会はISUOG approvedとなります。ISUOG参加への様々な特典が付与される予定です。世界に羽ばたく若い医師たちに積極的な発表の機会を、また、エキスパートによる惜しみないサポートを提供できる会になるよう、関係者一同、最大限の努力で準備いたします。
2024年3月、御堂筋でお会いしましょう。

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