第46回日本てんかん外科学会
第62回日本定位・機能神経外科学会
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社会福祉法人
三井記念病院
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第25回日本脳神経減圧術学会
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第25回日本脳神経減圧術学会
ご挨拶
第25回日本脳神経減圧術学会 
会長 尼崎 賢一
社会福祉法人 三井記念病院 脳神経外科

この度、2023年1月に開催されます第25回日本脳神経減圧術学会の会長を務めさせて頂くことになりました。大変光栄であると同時に重責に身が引き締まる思いです。

本学会のテーマである脳神経減圧術は米国のピータージャネッタ医師が「ハッピーサージェリー」とも名付け、患者さんが日常困っている症状を根治させるためにとても有益な手術です。本邦では1998年に手術の理解を深め、知見を共有することを目的として近藤明悳先生が研究会として発足させ、その後学会に移行し現在に至ります。病態及び治療の概念はほぼ確立されている手術ではありますが、治癒率が100%にはならないこと、そして合併症率が0%にならないことも現実です。私が日々この手術を通してたくさんの患者さんと向き合って感じることは、「たった一本の脳神経に対する治療として、開頭そして脳幹部にアプローチをしなければならないという圧倒的な重み」です。ですから術者は常に全力で患者さんと向きあう必要があると思います。

今回の第25回学会ではこの手術に関わる全ての先生方に「今の自分に何がベストか」、ということを再考して頂く、つまり手術戦略のアップデートの機会になればと考えております。昨今の手術機器モダリティの変化に伴い、手術戦略も多様化しています。従来の「側臥位・手術顕微鏡」という方法論の継承が妥当なのかをはじめ、手術戦略のトピックスを設定して議論の場を設けたいと考えています。また、これからこの手術に携わる、またはまだあまり経験が少ない若手の先生に対しては、普段私がこの手術を行っていて感じる基本の大切さを教育講演としてお伝えしたいと思います。演題募集は従来通り、症例報告を含めたこの手術、対象疾患に関するあらゆる情報共有を目的として行います。闊達な議論ができることを祈念しております。

例年と同様に日本てんかん外科学会、日本定位・脳神経機能外科学会と同時期開催(山口県)致します。開催時コロナ禍がどのような状況になるか、不透明な部分がありますので、前回同様ハイブリッド形式にて準備を進めています。たくさんの先生方のご参加をお待ちしております。

私は単なる一般病院の一スタッフですので、多くの先生方にご助言やご指導をお願い申し上げるかと思いますが、一人でも多くの患者さんと脳神経外科医がハッピーサージェリーという結果が得られるように尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。