第71回日本農村医学会学術総会
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学会長挨拶
第71回日本農村医学会学術総会 学会長 
馬場 良和
JA山口厚生連 周東総合病院 病院長
 第71回日本農村医学会学術総会の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 第71回学術総会は2022年10月13日(木)と14日(金)に、山口市にあるKDDI維新ホールと山口グランドホテルで開催いたします。伝統ある本学術総会を担当させていただきますことは大変光栄なことであり、会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 新型コロナ感染症の蔓延により第69回学術総会と第70回学術総会はWEB開催となりましたが、第71回学術総会は現地開催を予定しています。しかしながら、新たな変異株の出現や蔓延状態によっては、急遽現地開催を中止し、WEB開催に変更することも考えられます。また、会員懇親会について残念ながら開催を見送りました。ポスターセッションも密を避けるため、司会なしで時間を決めて自由討論としました。
 山口県厚生連では、私の4代前の周東総合病院院長である故水田實先生が1987年に第36回日本農村医学会学術総会を担当させていただいて以来となります。この35年間で農村医学を取り巻く環境は大きく変わりました。山口県においても、幹線道路沿いの耕作放棄地や無住となった農家が目に付くようになり、人口の高齢化も急速に進行しています。医療を取り巻く環境も目まぐるしく変化しており、今後の農村医学のあり方も「地域医療構想」によって大きく変わっていく可能性があります。また、地域医療構想も新型コロナウイルス感染症や働き方改革の影響によって、今後どのように変わっていくか予断を許しません。このことから、今回の学術総会のテーマを「地域医療構想に向けた地域医療の未来~おいでませ山口~」とし、山口の地で農村医学の将来について語り合っていただければと考えています。
 特別講演としては、昨年、日本農村医学会理事長に就任された佐渡総合病院院長の佐藤賢治先生に「超少子高齢化社会における日本農村医学会の役割」と題し、今後の日本農村医学会の将来について講演していただく予定です。このほか、本年4月に山口大学学長に就任された谷澤幸生教授に「糖尿病診療:最近の進歩」と題し講演していただき、DPCや地域医療構想で大変造詣の深い産業医科大学教授の松田晋哉先生に「コロナ後の地域医療構想」について講演していただく予定です。
 教育講演は、島根大学皮膚科名誉教授の森田栄伸先生に「小麦アレルギーを克服する」と題して低アレルゲン小麦の開発について講演していただきます。
 学会場からJR山口線か国道9号線で北東に60km走ると旧青原村(現島根県津和野町)があります。この地は日本最初の産業組合医療の発祥地であり、以前は石西厚生連がありました。石西厚生連は2008年に解散しましたが、現在は公設民営で病院は存続しています。この医療法人橘井堂理事長の三輪茂之先生に石西厚生連破綻後の地域医療について講演していただく予定です。
 また、学会場近くにJA山口厚生連小郡第一総合病院があります。この病院はかなり早くから外国人研修医を引き受けており、その後、母国で学会理事長を務められている方もいます。この経験を統括院長の土井一輝先生に講演していただく予定です。
 シンポジウムとワークショップは医師の働き方改革の中で重要になると考えられる看護師の特定行為と医師事務作業補助に焦点をあて企画しました。
 周東総合病院のある柳井市から自家用車で北に30km走ると山口の銘酒「獺祭」で全国的に知られる旭酒造があり、会長の櫻井博志氏に文化講演をお願いしています。
 学会場は新幹線新山口駅に隣接しています。山口宇部空港からの空港バスも、新山口駅北口にあるバスターミナルに約30分で着きます。山口県は本州の西端にありますが、比較的参加しやすいのではないかと考えています。新山口駅の北にあるKDDI維新ホールと南にある山口グランドホテルの2会場のため、皆様にご不便をおかけしますし、新型コロナ感染対策のため収容人員を定員の50%程度に抑えて開催するため、会場を広々と設定していますので、安心して熱心な議論で学会場を盛り上げていただくことを期待しています。
 学会員の皆様には、山口でお会いできることを楽しみにしています。なるべく多くの方にご参加いただき、活発に意見交換を行っていただくことを期待しています。