第8回日本心筋症研究会
会長挨拶
第8回日本心筋症研究会
会長 北岡 裕章

高知大学医学部 老年病・循環器内科学 教授
 この度、2022年5月14日、四国の高知において第8回日本心筋症研究会を開催させて頂きます。
本研究会は、日本心不全学会の分科会として2015年に発足し、心筋症に関して議論する重要な研究会として発展してまいりました。
 現在、“心筋症”という概念・定義は世界的には統一されてはいません。しかし、“心筋症”が、心不全、突然死、不整脈など、循環器診療において重要な疾患であることには何ら変化はありません。どの疾患においても、病因の探求、診断方法の確立、治療方法の開発は重要であります。 “原因不明の”心筋疾患とされた心筋症においても、肥大型心筋症の病因としてミオシン重鎖遺伝子変異の同定以来、バイオマーカー、画像診断、遺伝子診断などの診断方法、薬物治療やデバイス治療を中心とする非薬物治療および疾患特異的な修飾治療などが発展してまいりました。
一方、まだまだ解決すべき課題や新しい問題が生じていることも事実であります。
 本研究会では、心筋症の概念、病因や診断方法、治療の進歩や問題点を多くの角度から皆で自由に議論し、今後の我が国の心筋症研究および診療の発展に寄与する研究会にしたいと考えております。
 COVID-19の流行拡大により不透明な面はありますが、心筋症に関する最新の話題を皆様と議論出来る研究会となるべく、多数のご参加を宜しくお願い申し上げます。
日本心不全学会