第16回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
ご挨拶
第16回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
大会長 深水 圭

久留米大学医学部内科学講座 腎臓内科部門 主任教授

 この度、第16回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。

 近年、我が国においても透析患者の減少が報告されている一方で、患者の高齢化が進む中、保存期CKD患者や透析患者のADL低下による健康寿命の短縮や合併症の発症が課題となっています。その結果、必ずしもQOLが改善しているとは言い難い状況です。
 このような背景のもと、日本腎臓リハビリテーション学会は2018年に「腎臓リハビリテーションガイドライン」を発表し、2022年には「透析時運動指導時加算」の算定が開始されるなど、学会と国が連携してこの問題に取り組んでいます。腎臓リハビリテーションの概念は徐々に浸透しつつありますが、依然として多くの課題が残っています。現在では、加算制度の導入により血液透析時のリハビリテーションが活発に行われていますが、その有効性や効果をより詳細に検証することが求められています。
 また、保存期CKDに対する運動療法が腎機能の進行抑制に寄与するとの報告もあります。近年、CKD治療の選択肢としてSGLT2阻害薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、GLP-1受容体拮抗薬の活用や、合併症である腎性貧血やCKD-MBDの管理が進歩しています。しかし、これらの薬剤を適正に使用しつつ最大限の効果を得るためには、患者自身の体重管理や筋力維持が重要であり、そのためのモチベーション向上が不可欠です。一部の薬剤においては体重減少によるサルコペニア発症の懸念もあり、腎臓リハビリテーションの役割がますます重要視されています。
 そこで、本学会では「腎臓リハビリテーションの有効性を検証する学会」と位置付け、テーマを
「一歩ずつ、明日への健康を築く 〜腎臓リハビリテーションの力〜」といたしました。
 血液透析におけるリハビリテーションの効果を検証するとともに、透析導入を回避すべく保存期CKD患者にも焦点を当て、“腎臓リハビリテーションの力”がどのように明日への健康を築くのかについて、医師のみならず、看護師、理学療法士、保健師、管理栄養士、薬剤師、行政関係者とともに深く議論を重ねる場にしたいと考えております。そして、さらなる高みを目指し、実践的な腎臓リハビリテーションを推進するための意義ある学会にしたいと願っています。本学会では、多職種連携の重要性を踏まえ、多くの学会とのジョイントシンポジウムを開催する予定です。
 開催地である久留米市は、博多から新幹線でわずか17分、福岡空港から車で40分弱とアクセスしやすい立地にあります。また、B級グルメの名店が多く、質の高い地酒も豊富に揃っています。お越しいただいた際には、これらの魅力もお楽しみいただければと思います。

 ご参加いただく皆様にとって有意義な学会となるよう、鋭意準備を進めております。皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
事 務 局 久留米大学医学部 内科学講座 腎臓内科部門
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