第38回日本糖尿病合併症学会
会長挨拶
第38回日本糖尿病合併症学会
会長  四方 賢一

岡山大学病院新医療研究開発センター・糖尿病センター
 この度、第38回日本糖尿病合併症学会を、2023年10月20日と21日の2日間にわたりまして、岡山コンベンションセンターにて開催させていただきます。近年、糖尿病治療は飛躍的な進歩を遂げ、多くの臨床研究により糖尿病合併症治療のエビデンスも集積されました。その一方で、超高齢化社会を迎えて、サルコペニア、フレイル、認知症などの併存症への対策が急務となり、糖尿病医療が抱える課題にも大きな変化が見られます。このような背景の下で、本学会のテーマは「糖尿病合併症への新たな挑戦」といたしました。糖尿病治療が新しい時代を迎える中で、糖尿病合併症の新たな知見と対策について、基礎から臨床まで最新の話題を広く発表・議論ができる学会にしたいと考えております。
 今回の学会では、10のシンポジウムを企画しました。特別企画「糖尿病合併症治療の新たなエビデンス」では、糖尿病と合併症治療薬の作用機序と臨床試験から得られたエビデンスについて、エキスパートの先生方にお話しいただきます。また、シンポジウム「わが国の臨床研究から考える糖尿病合併症の発症・進展予防」では、日本で行われている臨床研究から、糖尿病合併症に関する疫学的な情報やリスクファクター、チーム医療による集約治療の有効性などを議論していただきます。さらに、第29回日本糖尿病眼学会総会との合同シンポジウムとして、「糖尿病に伴う眼疾患の診断・治療と内科との連携」を開催いたします。この他に、デジタル化糖尿病診療、大血管障害、神経障害、腎症、歯周病、チーム医療、糖尿病性腎症重症化予防に関するシンポジウムを予定しています。
 また、本学会では8題の教育講演と、Outstanding Foreign Investigator Award、Expert Investigator Award、Young Investigator Awardの受賞講演を予定しています。さらに、本学会のプログラムの中で、令和5年度糖尿病性神経障害を考える会学術講演会が開催されます。糖尿病性神経障害の病型分類、新たな診断基準や治療のフローチャートの作成について、ご講演と熱い議論を期待しております。
 一般演題には、大変多くの演題をご応募頂きまして心より感謝申し上げます。これまで通りワークショップとして十分な時間を取ってご発表いただいて議論したいと考えています。また、優秀演題賞(Excellent Presentation Award)」にも多数のご応募をいただきましたので、審査員による選考を行う予定です。
 今回は岡山の名産の一つであるブドウをテーマにして、「あなたの知らないブドウの世界」と題したリラクゼーションセミナーを企画しました。学術プログラムの後で少し力を抜いてお楽しみいただきたいと思います。
 秋の岡山は、食べ物が美味しく観光にも良い気候です。学会での活発な議論や情報交換とともに、秋の岡山を楽しんでいただければ幸いです。
 スタッフ一同、心を込めて準備して、皆様をお待ち申し上げております。
事務局
岡山大学病院 糖尿病センター
〒700-8558 岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL. 086-235-7209
事務局長:宮本 聡
運営
事務局
株式会社キョードープラス内
〒701-0205 岡山市南区妹尾2346-1
TEL. 086-250-7681 / FAX. 086-250-7682  E-mail: 38jsdc@kwcs.jp
Copyright © 第38回 日本糖尿病合併症学会. All Rights Reserved.