第43回日本肝移植学会学術集会
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ご挨拶


第43回日本肝移植学会学術集会
集会会長 永野 浩昭

山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講座 教授

 第43回日本肝移植学会学術集会を2025年7月3日(木)〜4日(金)の2日間、山口県山口市のKDDI 維新ホールにて開催させていただくことになりました。
 歴史と伝統ある本学術集会を、山口大学が主催させていただくのは初めてであり、この機会を賜りましたことを、会員の皆様には心より御礼申し上げます。
 さて、今回のテーマは「つどい、きわめる(集い、極める)」といたしました。私にとって肝移植との初めての出会いは、実験肝移植でした。30数年前に学位取得のため大阪府立成人病センター(現国際がんセンター)から帰学時に、故門田守人本学会名誉会長よりいただいたテーマがラット肝移植モデルを使用した免疫寛容導入でした。ピッツバーグ大学に短期留学しモデルを確立し、さらには学位取得後にマウス心移植やラット腎移植モデルを用いて慢性拒絶反応の研究のためにボストンに留学し、肝胆膵外科医の私にとっては、大きな学問的、技術的背景になりました。その後2008年の大阪大学の消化器外科学講座・診療科再編により、肝胆膵・移植グループの責任者になってからは、100例を超える生体肝移植や脳死肝移植の執刀を行い、若き日の目標であった分割肝移植も2例経験しました。そういう意味で肝移植医療は、肝胆膵外科医である私にとって、ひとつの極みであったという思いを込めて、このテーマにさせていただきました。
 さて、1989年の第1例目の生体肝移植を始まりとして、本邦における肝移植医療は脳死ならびに生体肝移植の両輪を備えて成熟し、我が国の肝移植数総数は1万例の大台にのりました。その中で、移植医療者の過酷な労務環境の改善、若手移植医療者の育成は喫緊の課題です。その意味では、本年から始まった、「医師の働き方改革」に適応し、多職種共同で質の高い、医療者にも優しい移植医療の提供を行えるように、新たな発展を目指すべき時期なのかもしれません。
 さて、山口県は本州の西部に位置し,日本海、関門海峡、瀬戸内海に面しているエリアです。「巌流島」や「壇ノ浦」など歴史の大舞台でもあり,明治維新のゆかりの地としても有名です。また、2024年のニューヨークタイムスでは訪れるべき街の一つに選ばれ、西の京都とも言われ、新鮮な海産物がリーズナブルに食べられる街でもあります。自然と文化に恵まれた歴史のまち山口。教室員、同門会員をあげて,誠心誠意準備をし、山口でお待ちしております。会員の皆様には、是非多くの演題を応募して頂くとともに、一人でも多くのご参加をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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