第60回日本臨床細胞学会秋期大会
会長挨拶
細胞診の未来を語ろう ―人材育成、研究、臨床実践における使命と挑戦―


第60回日本臨床細胞学会秋期大会
会長 廣岡 保明

鳥取県立中央病院 院長
 第60回日本臨床細胞学会秋期大会を2021年11月20日(土)〜21日(日)に、米子コンベンションセンター、米子市文化ホールで開催させていただきます。鳥取県で開催されるのは第40回秋期大会(会長:故貝原信明 鳥取大学名誉教授)以来20年ぶりとなります。
 本会のメインテーマを『細胞診の未来を語ろう —人材育成、研究、臨床実践における使命と挑戦—』といたしました。我が国の細胞診の精度は高く、診断やがん検診で重要な位置を占めております。われわれはそのような精度の高い細胞診検査をどのように発展させ、次世代にどのように伝えていくかが問われています。そのような観点から、細胞診の未来はどのようになっていくのか、がんゲノム医療への貢献はできるのか、ディープラーニングで細胞診断は可能か、そのような状況下で人材育成はどうするのか等、非常に興味のあるところであり、大いに語っていただけるようにしたいと考えております。
 さて、2021年9月末に多くの都道府県に出されていた緊急事態宣言が解除され、行動制限がやや緩和されつつありますが、今後、第6波の可能性、ブレークスルー感染、3回目のワクチン接種、等々、コロナ感染症の先行きが全く見えないため、現地開催+WEB配信のハイブリッド開催とさせていただきます。 会場の感染防止対策を確実に実施いたしますので、できるだけ現地にお越しいただき、会場でマスク越しではありますがface to faceでのコミュニケーションを行っていただければと思います。しかしながら、皆様が所属されている施設の移動制限などで会場までお越しいただけない方々もおられると思いますので、すべてのセッション(一般演題以外)内容を後日(12月9日〜1月13日)WEB配信の予定としております。一般演題はデジタル示説とし、事前に送付いただいた発表内容(スライド内容)を11月20日~1月13日までオンデマンド配信の予定としております。 WEB視聴は、会場まで来れなかった方も、現地にお越しいただいた方も、聞き逃した(見逃した)セッションや、もう一度確認したいセッションを自宅で何度でも視聴できるという利点があり、今後の学会のあり方の1つになるのではと考えております。
 ただ1つ残念なお知らせとしては、この1年半以上、会員同士の懇親の場がなかったため、是非とも総懇親会を行い旧交を温めたいと思っておりましたが、やはり現時点では懇親会を行うことは未だ時期尚早との結論となりました。
 皆様方にはご負担をおかけすることが多々あるかと存じますが、スタッフ一同盛会となるよう鋭意努力してまいりますので、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。