<内科系> 笹野 哲郎 東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 循環制御内科学 教授 |
<外科系> 藤田 知之 東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心臓血管外科学 教授 |
日本で心臓移植が再開され26年、DT目的での植込み型人工心臓が承認されて4年、さまざまな困難を乗り越え、昨年日本心臓移植研究会と日本DT研究会がmergeして、日本心臓移植学会が立ち上がりました。第44回日本心臓移植学会学術集会は、学会に移行して初めての単独開催となります。このような場を繋いでくださいました重症心不全医療に携わってこられた全ての関係者に対して、心より感謝申し上げます。
心臓移植と補助人工心臓治療は、まさにチームワークの仕事です。プロフェッショナルがお互いをレスペクトし、協力してはじめてうまくいきます。また、この領域は新しいデバイス、新しい治療法、新しい基準が次々に出てきます。DTの発展や移植のアロケーションの変更もその一つです。最前線でがんばる参加者にとって、お互いを高め合う場、次世代へ継承する場としてこの学術集会が役に立ってくれれば幸いです。
具体的には、アロケーションの話題、持続可能な移植に向けた体制づくり、長期成績からみた移植後免疫抑制の現状と課題、などの移植に関するテーマと、VADの長期成績向上のための工夫、ショックへの対応とブリッジ戦略など、VADや短期MCSに関する話題も豊富です。
また、この学会は人工心臓管理技術認定士の申請や更新の要件の対象となりますし、午後に予定されているセミナーにご参加いただきますと、日本移植学会認定医の申請や更新のポイント、レシピエント移植コーディネーターの申請や更新のポイントとなります。
みなさま、奮ってご参加のほどよろしくお願い申し上げます。最後となりますが、みなさまのご健勝とますますのご活躍を祈念いたします。