第108次日本法医学会学術全国集会
ご挨拶

 日本法医学会会員の皆様におかれましては,益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
第108次日本法医学会学術全国集会を令和6年6月5日(水)から7日(金)にかけて、岡山の地で開催することとなりました。学術全国集会の旧称は総会ですが、口調もあってか、総会という呼称もなお使用されているように感じられます。その総会が岡山で初めて開催されたのは昭和8年のことで、遠藤中節先生が第18次総会会長の任に当たられました。その後も、昭和35年の第44次総会、平成元年の第73次総会、平成14年の第86次総会において、歴代の教授である三上芳雄先生、何川凉先生、石津日出雄先生が、それぞれ会長の大役を果たしてこられました。このように自学の歴史を振り返りますと、岡山の地に再び会員の皆様をお迎えできる安堵と、果たさねばならぬ重責に身の引き締まる思いとの両者を禁じ得ません。

 さて、近年の法医学会では研究活動の低迷が指摘されております。これを総会の総演題数という観点からみてみますと、平成10年代前半頃は220-230題であったのが、平成の終わり頃から令和にかけては190題前後の回が多くなっています。大雑把な捉え方にはなりますが、研究活動の低迷は、20年で10%以上の演題数減少という形で数値に現れております。このような現実を受けて、日本法医学会として研究の活性化が課題となり、具体案として、学術全国集会における1機関当たりの出題数制限の撤廃方針が打ち出されました。第108次の学術集会は、この方針が適用される初めてのものとなります。各機関・会員の先生方からの積極的な演題申し込みを是非お願いしたいと思います。これと同時に、本会ではプログラム委員会を組織し、申し込み演題の採否を審査のうえ決定することと致しました。質の担保された演題の採用を通して、研究の活性化に貢献する学術集会になることを願っております。また、日本法医学会は国際化の促進も課題として挙げています。本会でも、学会の国際化に貢献する講演やセッションを企画をしております。ご参会の先生方にとって、学問薫る実り多き学術集会になるよう準備を進めて参る所存です。

  第108次の学術全国集会は、岡山コンベンションセンターというところで開催致します。ママカリフォーラムの愛称をもつ岡山コンベンションセンターは、JR岡山駅中央改札口から徒歩で約3分、雨が降っても殆ど濡れずに行ける大変に便利なところにあります。岡山へは、新幹線で、東京からでも3時間強、博多からでは1時間40分程度、新大阪からであれば50分程度でお越し頂けます。全国からの多くの先生のご参会を心よりお待ち申し上げております。

2023年12月           
              第108次日本法医学会学術全国集会
   会長 宮石 智
(岡山大学医歯薬学総合研究科法医学分野)
事務局
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科法医学分野
〒700-8558 岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL・FAX:086-235-7201
運営事務局
株式会社キョードープラス
〒700-0976 岡山県岡山市北区辰巳20-110
TEL:086-250-7681 FAX:086-250-7682 E-mail:jslm108@kwcs.jp
Copyright ©第108次日本法医学会学術全国集会 All Rights Reserved.