第62回日本母性衛生学会総会・学術集会
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岡山大学大学院
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「妊娠中からの母子支援」
即戦力育成プログラム事務局
〒700-8558 
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会長挨拶
第62回日本母性衛生学会総会・学術集会
会長 中塚 幹也

岡山大学大学院保健学研究科     
岡山大学病院リプロダクションセンター
岡山大学ジェンダークリニック    
第61回日本母性衛生学会の閉会式で配信された「次期会長あいさつ」の動画
 第62回日本母性衛生学会を岡山で開催させていただきます岡山大学の中塚です。
 期日は2021年10月15日(金)、16日(土)、会場は岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)や隣接する医師会館などを予定しています。中四国の鉄道網の核である岡山駅ですが、その駅舎から歩いて数分の便利な立地になります。
 メインテーマは「不確実な社会で、多様性と『やさしさ』を考える」にしました。もともと不確実なことが多い社会になっていましたが、それに「新型コロナウィルスの感染拡大」が加わり、「明日の生活をどうしようか」という人々も増えています。私たちの調査でも「精神的に不安定になった」妊婦が増加しており、今後,妊婦のうつ、産後うつ、子育て不安、虐待などは大きな課題になってくると思います。今回の学会も、本当に皆さんに岡山に集まっていただけるのかどうか不確実ではありますが、現在のところ、オンラインでも参加していただけるように「ハイブリッド開催」に向けて準備をしているところです。
 テーマの中の「多様性」という言葉ですが、生物の多様性(多様性により生き残ってきたという生物の持つ戦略)などでもよく知られています。社会の中にもいろいろな多様性があり,それが社会を強くすることになりますが、不確実な、また、不安定な時代には多様性を認め合う余裕がなくなりがちです。岡山大学病院は「性同一性障害/性別違和/性別不合」の日本最大の診療拠点でもあり、私たちも性の多様性、LGBTQに関する各種の活動を行っています。
 もう1つは「やさしさ」です。新型コロナウィルスのことで社会がギスギスしている中で、「やさしさ」の重要性が再認識されるかと思います。妊婦や子育てカップル、思春期や更年期の人々、不妊症や不育症の人々、DVや虐待など、日本母性衛生学会の関連するどの分野においても、「やさしさ」がなければ始まらないかと思います。当研究室でも、流死産カップルへのグリーフケアやテンダー・ラビング・ケアなど、「やさしさに包まれる」ような精神的支援に取り組んでいます。
 このようなことを踏まえて、第62回日本母性衛生学会のメインテーマとして「不確実な社会で、多様性と『やさしさ』を考える」を選びました。もちろん、会員の皆様、学生の方々は、いろいろなテーマで研究されていると思います。「多様な」テーマで結構ですので、ぜひ、多くの方々から演題に応募していただければと思っています。
 2021年10月15日(金)、16日(土)、ぜひ皆様方に岡山に来ていただいて、あるいはオンラインでご参加いただければ幸いです。お目にかかれる日をお待ちしています。