第28回日本神経麻酔集中治療学会
ご挨拶
第28回日本神経麻酔集中治療学会
会長 石田 和慶

公益財団法人 大原記念倉敷中央病院機構 倉敷中央病院 麻酔科
謹啓 

 この度、第28回日本神経麻酔集中治療学会を、2024年7月13日(土)・7月14日(日)に、倉敷中央病院付属予防医療プラザにおいて開催することとなりました。
 私は山口大学を卒業後、山口大学医学部麻酔科蘇生科に入局しました。今回の学会の運営をお引き受けすることは大変光栄ですがプレッシャーも感じております。
 日本神経麻酔集中治療学会は1997年に日本神経麻酔研究会として発足し、2014年に学会となりました。今回は28回目で27年を経過したこともあり、テーマは [日本神経麻酔集中治療学会四半世紀]といたしました。この四半世紀、高齢者・超高齢者社会への突入と低侵襲手術の技術開発による手術適応の拡大により神経障害のリスクの高い患者を背景に集中治療・手術麻酔を行う状況となっています。したがって、今後神経麻酔集中治療領域の重要性はさらに増していくと考えられます。
 しかし、四半世紀は経過しましたが心停止後の脳循環の停止の限界時間と早期の循環の再開の必要性は変わらず、蘇生後の低体温療法の有効性は明確でなくなってきています。また、心臓大血管手術で起こる脳・脊髄障害の発生も高齢者・超高齢者への手術適応拡大を鑑みるとその発生率の軽減は明らかではないように思います。逆に、リハビリや運動と脳機能の関連が注目され、リハビリ・運動を行うことで周術期の脳機能障害を含めたアウトカムの改善効果が報告されつつあります。このように四半世紀を経過しても不変の部分と改善した部分を振り返りながら神経麻酔集中治療領域の未来を探ることができればと考えています。
 駅直近の会場での開催も検討しましたが、今年100年を迎えた倉敷中央病院内の施設で開催することにしました。準備の関係から土曜日の朝から会議を開いた後、10時頃やや遅めから開始の予定を考えています。日曜日は倉敷観光ができるように午前にはセッションを終了予定です。気になる感染症も安定していると予測しますので昔ながらの現地開催のみを計画しています。また時間が許せば手術室への見学なども企画を検討しています。学会会場の近くには美観地区や大原美術館などもあります。皆様、夏の倉敷にどうかお越し下さればと思います。
 末筆となりましたが、皆様のご健勝と益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
謹白
学会事務局
公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構
倉敷中央病院 麻酔科 事務局長:新庄 泰孝
〒710-8602 倉敷市美和1丁目1-1 
TEL:086-422-0210 FAX:086-421-3424
運営事務局
株式会社キョードープラス
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