この度、第75回西日本泌尿器科学会総会を担当させて頂くことになり、大変光栄に存じます。2023年11月2日（木）～5日（日）の4日間にわたり、ANAクラウンプラザホテル松山、道後温泉大和屋において開催いたします。開催にあたり、このような機会を賜りましたこと、西日本泌尿器科学会理事、社員各位、及び会員の皆様に心より御礼申し上げます。
私共の教室が本会を担当させていただくのは、横山雅好名誉教授の2007年第59回以来16年ぶり3回目となります。

　本学会のテーマを「坂の上を目指して-新時代への夢と課題」と致しました。
司馬遼太郎著の“坂の上の雲”は伊予松山出身の主人公達から、眼前の到達点である「坂の頂」ではなく、その遥か向こう、大空に浮かぶ一筋の雲を見据えながら、ただひたすらに坂を駆け上っていく、開化期の日本（人）の姿を描き出しています。新たな知識・技術の導入と合わせて、世界の有り様、日本の行く末について関心が高まっていた開化期の明治日本に、“開花期”の令和泌尿器科を重ね合わせて、われわれ泌尿器科医の旺盛で貪欲な知識欲や向上心そして「坂の上のさらに向こうに漂う雲」を本会で存分に披露して頂きたく、このようなテーマといたしました。
そのため副題を“新時代への夢と課題”として、「効率的な坂の上り方」や「便利な坂道グッズ」ではない、“坂の上のさらに向こう”を語れるシンポジュウムやワークショップなどで夢をぶつけ合うディスカッションが出来る企画にする所存です。奮ってのご参加をお願い致します。

学術総会だけでなく松山城、道後温泉、しまなみ海道や山海の美味もお楽しめ頂ける、伊予松山の地でお目にかかれますことを楽しみにしております。

会員の皆様にとって興味深く、かつ意義のある学会となりますように、教室員一同、最大限の準備をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。