第11回成人発達障害支援学会学術集会が2024年９月７日（土）～８日（日）の2日間にわたり、大阪国際交流センター（大阪府大阪市天王寺区上本町8丁目2-6）で開催される運びとなりました。大会長としてご挨拶を申し上げます。
　大阪大会のテーマは、「病態理解に基づく成人発達障害の治療と支援」といたしました。
おとなの発達障害は、近年ますます社会的に関心が高まっています。発達障害は、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、知的能力障害、学習障害等、様々な疾患を含みます。また、適応障害、不眠症、うつ病、統合失調症、てんかんなど、様々な精神疾患とも関連しています。最も大切なのが、その病態（症状や疾病が引きおこされる機序や経過）を理解した上での、適切な治療と支援であると思います。そのためには、当事者、治療者、支援者からの幅広い知見の集積・研究・実践が欠かせません。本学術集会が、少しでも発達障害に関する様々な課題を解決する助けになれば嬉しいです。
　学術大会のプログラムは、基調講演、シンポジウム、発達障害専門プログラムのワークショップ、一般演題、ランチョンセミナー等の企画を準備しております。特に今年はポスター演題において、いつもの研究発表に加えて、日頃の治療や支援において工夫していること、困っていること、経験談などを含めて広く多くの方からの問題定義や、日常の実際的な活動報告などのご発表をお待ちしています。対面でお互いの経験やアドバイスを交換しあう絶好の機会となることを期待しております。
　大阪では、大阪城、USJや上方漫才などのエンターテインメント、通天閣、道頓堀、黒門市場、コリアタウンなどが皆様を歓迎致します。前日の金曜日には前夜祭も企画しています。学術大会を、大阪の歴史、文化、そして食とともに大いに楽しんでいただきたいと考えております。皆様の本学術大会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。

令和5年11月吉日