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第35回日本乳癌検診学会学術総会
会長 杉本 健樹
社会医療法人近森会近森病院 乳腺センター/乳腺外科
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2025年11月28日(金)、29日(土)に高知市で第35回日本乳癌検診学会学術総会を開催いたします。伝統あるこの学術総会を主催できることを大変光栄に思うと同時に身の引き締まる思いです。四国では第2回(森本忠興会長)、第7回(伊藤末喜会長)、第27回(苛原実会長)に続き4回目で、高知県では28年ぶりの開催で会場は第7回と同じ高知県立県民文化ホールおよび三翠園ホテル、ザクラウンパレス新阪急高知になります。
乳癌診療の進歩は目覚ましく、検診領域でも従来のマンモグラフィに加え40歳代女性の超音波併用検診の導入が待たれると同時に、様々な新しいモダリティの研究や遺伝リスク・生活歴および乳房濃度によるリスク層別化、認知度の上がらないブレスト・アウェアネスなど解決すべき課題が山積しています。
一方で、乳癌検診の継続と精度管理には様々なひと達の協力が不可欠です。検診の啓発を担う行政や各種団体のひと達、検診事業を運営する施設や地域の乳腺クリニックのスタッフ、精検結果を把握して検診成績をまとめ精度指標を管理する事務職や保健師などのひと達、マンモグラフィを撮影する診療放射線技師と読影に携わる医師、精検受診率向上のために受診勧奨をする各地域の健康増進委員や保健師など実に様々なひと達の努力で検診事業が成り立っています。
今後、さらに検診受診率を向上させ、将来導入されるであろう様々なモダリティでの検診精度を保持していくためには、ますます多くのひとの力と団結が必要となります。
そこで、今回のテーマを「みんなで支える乳癌検診―すべてのひとにスポットライトを―」 としました。乳癌検診を支える出来だけ多くのひと達に職種や立場を超えてご参加・ご発表いただき、相互理解を深めよりよく乳癌検診を発展・推進していく機会になれば幸いです。
高知県は太平洋に面し、清流四万十川や仁淀ブルーなど風光明媚な自然に恵まれ、会場近くの高知城は江戸時代の大火後1753年に再建された建物がそのままの姿を残しています。桂浜の坂本龍馬像など維新の歴史を感じる遺構や博物館もあり、2023年の朝ドラ「らんまん」のモデル 牧野富太郎博士の偉業を展示する牧野植物園や、本年春の朝ドラ「あんぱん」のモデル やなせたかしさんの生地でアンパンマンミュージアムもありお子様連れでも十分に楽しんでいただけます。11月は戻りガツオが美味しい時期で、山海の味を楽しんでいただける食材の宝庫です。19の酒造会社があり美味しいお酒の宝庫であると同時に酒飲み文化の聖地でもあります。学術集会の合間や終了後にぜひ高知県の自然・文化・食±飲みを楽しんでいだきたいと思っています。
オール四国で運営・プログラム作成に当たり、皆様がしっかり勉強し対面で情報交換をした上に高知を満喫していただけるようにスタッフ一丸となって準備していきます。
皆様と高知でお会い出来るのを楽しみにしております。