第46回日本外科系連合学会学術集会
会長挨拶
第46回日本外科系連合学会学術集会
会長 福島 亮治
帝京大学医学部外科学講座

 第46回日本外科系連合学会学術集会会長を拝命いたしました帝京大学医学部外科学講座の福島亮治です。2021年6月17日(木)・18日(金)・19日(土)に東京都千代田区にあります一橋講堂および学士会館で学術集会を開催させていただくことになりました。帝京大学では、1996年に冲永功太教授が第21回、2002年に高見博教授が第26回を開催して以来19年ぶり3回目となります。

 伝統のある本学術集会を主催させていただくことは、大変名誉なことであり、身の引き締まる思いです。このような機会をいただきましたこと、前理事長の内田英二先生、理事長の矢永勝彦先生をはじめ、名誉・特別会員、監事、および会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

 今回の学術集会のメインテーマは『多科・多職種によるチーム医療をきわめる』といたしました。本学会は専門を異にする外科系医師が集まる“外科系連合”という、特徴のある学会です。多くの学会が高度な専門性を重視する方向へ進んでゆく中、外科系という大きなくくりで、さまざまな分野の医療従事者が共通の話題を議論する場は少なく、本学会の重要な役割と考えます。また、働き方改革が進みつつある昨今、医師間はもとより、多くのメディカルスタッフとの連携は不可欠で、多科・多職種によるチーム医療は、今後ますます重要となるものと考えられます。このような観点から、広く外科領域に共通した話題、若手医師やメディカルスタッフが大勢参加できるようなプログラムを目指して、企画をさせていただきます。皆様からの多数の演題応募を是非ともよろしくお願いいたします。

 2020年初頭に流行が始まった新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界を席巻し、まさしくパンデミック状態となっています。このため、2020年は多くの学術集会が現地で開催できず、ウエッブ開催を余儀なくされています。一方では遠方へ移動することなく学会に参加できるというウエッブ開催の利点も認識されるようになりましたが、やはり深い議論は実際に会場に集ってこそと考えております。また、熱い議論の後の懇親の場を設けることも学術集会の重要な役割でありましょう。今後の情勢は甚だ不透明ではありますが、COVID19の収束を祈りつつ、通常開催を目指して準備を進めてまいります。会員の皆さまのご指導、ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。