| 第44回日本肝移植学会学術集会 集会会長 福本 巧 神戸大学大学院医学研究科 肝胆膵外科 教授 |
![]() |
このたび、第44回日本肝移植学会学術集会を、2026年6月26日(金)・27日(土)に、神戸市ポートアイランドにある神戸国際会議場にて開催することとなりました。集会会長を拝命いたしました、神戸大学の福本巧です。
本学術集会のテーマは、「未来へつなげ、命の襷」といたしました。このテーマには、肝移植医療に関わるすべての方々—ドナー、レシピエントとそのご家族、医療従事者、研究者、そして社会—が懸命に守り、つないできた“いのち”の襷を、次世代へ託していくという願いを込めています。
肝移植医療は、他の臓器・組織移植と同様に、多くの人々の信頼と協力に支えられ、「襷」をつなぐことで発展してきました。しかし近年、「働き方改革」の影響を受け、医療を取り巻く環境は大きく変化し、外科医の不足が深刻な課題として顕在化しています。本学術集会では、「肝移植に関する諸問題の研究とその進歩・普及を図る」という本来の目的に加え、未来へ確実に「襷」をつなぐために、時代が求める肝移植医療のあり方についても、皆様とともに真摯に論議を行いたいと思います。
神戸での開催は、先代の具 英成教授が2015年に第33回学術集会を担当されて以来、11年ぶりとなります。当時の学びを受け継ぎ、さらに未来志向の議論と交流が生まれる場となるよう、準備を進めていきたいと考えています。
肝移植医療の過去・現在・未来をつなぐ意義深い2日間となることを願い、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。