第46回日本肝臓学会西部会
主催事務局
山口大学大学院医学系研究科
消化器・腫瘍外科学講座
〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1
運営事務局
株式会社キョードープラス
〒700-0976 岡山県岡山市北区辰巳20-110
TEL:086-250-7681
FAX:086-250-7682
E-mail:jshw46@kwcs.jp
演題募集
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演題募集期間
締め切りました。多数のご応募をいただきありがとうございました。
応募資格
筆頭著者・共同著者ともに日本肝臓学会員に限ります。
ただし、海外在住の研究者については、理事、学会評議員若しくは支部評議員の推薦があれば、非会員でも応募できるものとします。
※未入会の方は、至急入会手続きを進めてください。
<入会に関するお問い合わせ>
一般社団法人日本肝臓学会 事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷3-28-10 柏屋2ビル5階
E-mail:kaiin@jshep.org
URL:https://www.jsh.or.jp/medical/procedures/admission
メディカルスタッフセッションに応募する「メディカルスタッフ」は非会員でも応募可能です。
なおこの場合、会員番号入力欄へ「77」と入力してください。
若手セッションに応募する「研修医・内科専攻(専修)医」は非会員でも応募可能です。
なおこの場合は、会員番号入力欄へ「88」と入力してください。
入会手続中に演題登録される方は一旦「99」と入力いただき、会員番号付与後に修正を行ってください。
若手セッション
卒後10年以内の若手医師が発表した症例報告の中から優秀演題に対して、「若手症例報告奨励賞」として、若干名に賞状と奨励金が贈呈されます。今回は演者が2015年3月卒業以降の先生が対象となります。
利益相反(COI)の開示について
発表演題に関する利益相反については、利益相反状態の有無にかかわらず下記の2つの申告が必要です。
対象者は発表者全員(非会員も含む)、ならびに対象者の配偶者、一親等の親族、または収入・財産を共有する者の当該発表演題に関連した企業との金銭的なCOI状態に限定されます。
演題登録時から過去3年間以内における利益相反(COI)状態の申告が必要となります。
申告は、演題発表後2年間保管されます。なお、不採用の場合は破棄いたします。
1. 演題登録時の利益相反の開示
演題登録フォームにてご登録いただきます。COI申告書の別途提出は不要です。
2. 発表時の利益相反開示
スライドには発表者全員の氏名を明記した上で、全員のCOIを列挙してください。
過去3年分のCOIであることを明確にするために、「2022~2024年」と明記してください。発表スライドの最初(または演題・発表者などを紹介するスライドの次)に所定の様式により開示してください。
演題応募上のご注意
演題応募に際しては、以下の点について事前にご手配願います。
研究方法はヘルシンキ宣言及び国の定める倫理指針を遵守してください。
1. 人を対象とする臨床研究に関しては、文部科学省、厚生労働省が平成26年12月22日に策定し、平成27年4月1日より実施された「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(平成29年2月28日一部改正)により、全ての臨床研究は、演題投稿時点で倫理委員会の承認を得ている必要があります。
なお、侵襲を伴わない研究であって介入を行わないものについても、同様に演題投稿時点で倫理委員会の承認を得ている必要があります(9例以下の症例報告であっても、安全性や有効性が考察されている場合は研究要素を含みますので、同様に演題投稿時点で倫理委員会の承認が必要となりますので、ご注意ください)。
2. 倫理審査委員会の審査状況については、応募画面内にチェックリストを設けておりますので、ご回答をお願いいたします。チェックリストは応募者に臨床研究を行う上で、順守すべき倫理指針を再認識していただくことを目的としています。選択された内容について、学会事務局で検証を行い、倫理審査状況が適切でないと判定された場合は、不採用となりますのでご注意ください。
発表内容がどの項目に該当するかについては、フローチャートQ&A第46回日本肝臓学会西部会倫理指針をご確認ください。
3. 同一の発表内容を国内の他の学会で既に行った演題は採択いたしません。また同一内容の二重投稿は認めません。
4. 共同研究者、共同研究施設および関係する企業がある場合は、投稿前に承諾を得ておいてください。日本肝臓学会としてはこの問題に関与いたしません。
5. 採択演題の発表を無断欠席した筆頭演者は、ペナルティの対象となります。演題選定委員会にて審議の上、ペナルティを課せられた後、2年間は演題登録不可とし、共同演者としても認められませんのでご注意ください。
応募区分
主題演題
シンポジウム1
肝疾患画像診断の進化と次世代技術への期待(画像)
司会: 村上 卓道(神戸大学 放射線診断・IVR科)
廣岡 昌史(愛媛大学医学部附属病院 総合診療サポートセンター)
近年、肝疾患の画像診断は目覚ましい進化を遂げている。超音波領域ではshear wave elastographyや様々なアルゴリズムを用いた脂肪定量法、microvascular flow imagingによる腫瘍血流評価が実用化されつつあり、CTではPhoton-counting CTなども導入され始めた。MRIではProto density fat fraction (PDFF)による脂肪定量、MR elastographyによる硬度診断も普及しつつあり、診断精度の向上が期待されている。AIを活用した画像解析、高分解能イメージング、定量評価技術の発展により、肝疾患の診断・予後予測の精度は飛躍的に向上している。肝癌治療においても超音波fusion imagingも進歩し、治療成績の向上が期待されている。
本シンポジウムでは、これらの最先端技術を活用した肝疾患画像診断の最新研究や臨床応用の可能性について議論したい。肝がんの早期発見、線維化・炎症の非侵襲的評価、門脈圧亢進症の画像診断に関する革新的アプローチなど、先進的な取り組みに関する演題を広く募集する。肝疾患診断の未来を切り拓く場となることを期待する。
シンポジウム2
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の新たな課題と治療の方向性(肝炎)
司会: 川口 巧(久留米大学医学部内科学講座 消化器内科部門)
高橋 宏和(佐賀大学医学部附属病院 肝疾患センター)
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease, MASLD)は、過体重、高血圧、耐糖能異常、脂質異常などの心血管代謝危険因子を伴う脂肪性肝疾患である。肝硬変や肝細胞癌のみならず、心血管疾患や肝外臓器癌との関連が報告されており、克服すべき課題は多い。予後因子である肝線維化の診断を目的とした非侵襲的バイオマーカーや画像診断の進歩は目覚ましく、実臨床における標準化や運用の最適化が求められている。また治療面では、食事・運動療法による生活習慣への介入に加え、MASLDに併存する糖尿病や肥満症、脂質異常症に対しての薬物療法による肝病態の改善が期待されているが、治療による長期予後の改善は未だ明らかではない。また中等量の飲酒を伴うMetabolic Dysfunction-Associated Alcoholic Liver Disease(MetALD)の実態や病態解明は十分とはいえない。本セッションでは、MASLDの現状の課題解決や治療の有効性に資する臨床、基礎、幅広い領域の演題による濃密なディスカッションを期待する。
シンポジウム3
肝癌・肝硬変に対する栄養・サルコペニア管理の最前線(栄養・高齢者など)
司会: 西川 浩樹(大阪医科薬科大学 内科学2講座)
清水 雅仁(岐阜大学大学院 消化器内科学)
2016年に日本肝臓学会から肝疾患に特化したサルコペニア判定基準が提唱された。その後、本基準を土台に肝疾患とサルコペニアに関するエビデンスが本邦から次々と示され、一部の改訂を経て現在に至っており、サルコペニアが肝疾患における予後不良因子であるとの認識がほぼ定着しつつある。近年はサルコペニアに対する適切な介入や栄養管理、肝臓リハビリテーションに議論が集まりつつあり、高率に肝硬変を合併する肝癌患者の管理においても重要なテーマとなっている。また多彩な副作用を呈する免疫チェックポイント阻害薬の登場により、サルコペニアへの対策はより重要な位置づけともなっている。一方、脂肪性肝疾患を背景とする非ウイルス性肝癌や高齢者肝癌の近年の増加により、背景にある代謝異常へのアプローチやサルコペニアを高率に合併する高齢者対策も重要なテーマである。さらに本邦において、アルコール性肝硬変の頻度がウイルス性を抜いて一位となったことに鑑み、肝疾患における飲酒と骨格筋との関連性も注目されている。本シンポジウムでは、脂肪性肝疾患、肝硬変、肝癌における栄養・サルコペニア管理の観点から、基礎・臨床を問わず、幅広く演題を募集したい。
シンポジウム4
肝癌治療の革新を目指したトランスレーショナルリサーチ(基礎)
司会: 中川 勇人(三重大学大学院医学系研究科 消化器内科学)
疋田 隼人(大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学)
近年、肝細胞癌・肝内胆管癌の薬物治療は、分子標的治療や免疫療法の進展により大きく変貌を遂げつつある。しかし、依然として高い死亡率を示し、さらなる治療成績の向上を目指した新たな治療戦略の開発が求められている。そのためには、基礎研究の知見をいかに臨床応用へとつなげるかが重要であり、トランスレーショナルリサーチの役割はますます大きくなっている。
本シンポジウムでは、肝癌治療の革新を目指し、トランスレーショナルリサーチにつながる基礎的な研究成果を共有する。肝癌の発生・進展メカニズムの解明、新規バイオマーカーの探索、新たなアジュバントやネオアジュバント治療の開発、免疫療法や分子標的治療の最適化、さらには細胞治療やゲノム編集技術の臨床応用に向けた研究など、幅広く募集する。また、次世代シーケンス技術やオミクス解析、AIを活用した診断や治療効果に関する研究など、プレシジョンメディシンの観点から個別化治療の可能性を探る研究も歓迎する。基礎研究と臨床研究の融合を促進し、肝癌治療のさらなる進歩を目指す場としたい。肝癌研究の最前線に立つ多くの研究者からの積極的な演題応募を期待する。
パネルディスカッション1
ウイルス性肝炎治療の進歩と残された課題 -HBV治療とHCV SVR後のフォローアップ-
司会: 伊藤 清顕(愛知医科大学 肝胆膵内科)
川中 美和(岡山大学学術研究院医歯薬学域肝腎リハビリ連携推進講座)
本セッションでは、「ウイルス性肝炎治療の進歩と残された課題 -HBV治療とHCV SVR後のフォローアップ-」をテーマに、最新の知見と今後の展望について皆さんと議論したいと思います。近年、HCV治療は大きく進展し、DAAsの登場により、高いSVR率が達成されるようになりました。しかし、SVR後も肝発癌や肝線維化が進行する症例を認め、どのようにどのくらいの期間フォローアップすべきかといった課題が残されています。一方、HBVに関しては、ウイルスの完全排除は未だに困難であり、核酸アナログの開始時期や適応範囲の適切性、新規薬剤や治療法の開発など、引き続き解決すべき課題が多く残されています。また、持続感染者および既往感染者における再活性化のリスク管理も、引き続き重要な課題です。本セッションでは、HBV治療の適切な開始時期や適応の決定、新規治療法の開発、再活性化への対策に加え、HCVにおけるSVR後の管理など、ウイルス性肝炎の最新の知見を共有し、今後の課題について幅広く議論したいと考えています。肝炎治療のさらなる進展に向けて、活発な意見交換が行われることを期待します。
パネルディスカッション2
肝内胆管癌:診断・診療の最前線(胆管癌)
司会: 古賀 浩徳(久留米大学医学部内科学講座 消化器内科部門)
江口 晋(長崎大学大学院 移植・消化器外科学)
近年、がん遺伝子パネル検査の普及によりgenotype-matched therapyの重要性が増している。特に肝内胆管癌ではFGFR2融合遺伝子を有する症例の割合が比較的高く、ペニガチニブ、タスルグラチニブ、フチバチニブが使用可能となっている。また、免疫チェックポイント阻害剤durvalumabを含むGCD療法やpembrolizumabを含むGCP療法も広く使われるようになってきており、診断および治療の選択肢は飛躍的に増加している。しかし現時点では、十分な臨床データが蓄積・整理されているとは言えない。一方、外科的治療もロボット支援下を含む低侵襲手術の割合が増加し、合併症率・入院期間も低下により、補助療法の導入もスムーズになってきている。また当初切除不能症例の効果的な薬物療法によるコンバージョン手術も散発性に報告されている。さらにはリンパ腺転移の診断、郭清の意義もいまだにコントロバーシャルで結論が出ていない。本セッションでは、ゲノム医療や外科治療の進歩が肝内胆管癌の治療戦略をどのように変えつつあるのか、皆様とともに深く議論したい。
パネルディスカッション3
肝再生/抗線維化療法の未来を切り拓くトランスレーショナルリサーチ(基礎)
司会: 高見 太郎(山口大学大学院医学系研究科 消化器内科学)
小玉 尚宏(大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学)
肝硬変・肝不全に対する肝再生・抗線維化療法の開発は依然として大きな課題である。近年、オルガノイド技術を用いた疾患モデルの構築、間葉系細胞やiPS細胞に加えてリプログラミング技術を活用した細胞移植療法、エクソソームを介した細胞間コミュニケーションの解明などが進展しており、新たな治療戦略の可能性が広がっている。また肝臓と腸管、免疫系、代謝系との臓器連関を考慮した研究も重要であり、シングルセル解析や空間トランスクリプトミクスを用いた細胞間相互作用の解明が期待される。さらに、核酸医薬を含む分子標的治療の開発や、線維芽細胞や免疫細胞の挙動を制御する新規アプローチも進んでいる。本パネルディスカッションでは、こうした最先端技術を活用した肝疾患研究について広く議論し、基礎研究から臨床応用への橋渡しをどのように進めるべきかを探る。肝臓を中心とした臓器間ネットワークの理解や、細胞レベルでの再生・線維化制御のメカニズムに関する新たな知見を持つ研究者の発表も歓迎し、多角的な視点からの活発な議論を行いたい。肝再生や抗線維化療法の未来を切り拓くトランスレーショナルリサーチの最前線を共有する場として、多くの演題応募を期待する。
ワークショップ1
肝硬変合併症(臓器相関を含む)の病態解明と最新治療(肝硬変)
司会: 日浅 陽一(愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学)
吉治 仁志(奈良県立医科大学 消化器内科)
肝障害の終末像である肝硬変は、対症療法および合併症対策が主体となり、積極的な治療対象となりにくかった。しかし、近年、肝硬変に対して様々な補充療法、合併症対策しうる治療薬、さらには求められる栄養管理を含めた対処法についてのエビデンスが得られつつあり、病態解明と治療法が得られつつある。また、近年、肝硬変の成因は大きく変化し、ウイルス性肝炎から脂肪肝炎、アルコールが主因となっており、そのスクリーニング、診断フローの重要性も高まっている。そして、肝硬変は、門脈圧亢進症ならびにシャント形成による合併症、門脈を介してつながる消化管、脾臓、膵臓などとの臓器相関、サルコペニアの合併、さらに腹水と肝性脳症の発症など、Systemicな病態を引き起こし、肝臓のみならず、全身疾患としての管理が要求される。本ワークショップでは、肝硬変の合併症と臓器相関の病態解明とともに、内科、外科の連携、さらには栄養管理、運動療法などを含めたパラメディカルとのチーム医療によるあるべき治療の形など、肝硬変の最新治療について、議論したい。
ワークショップ2
Intermediate stage肝癌に対する治療戦略(肝癌)
司会: 吉住 朋晴(九州大学 消化器・総合外科)
森口 理久(京都府立医科大学 消化器内科)
薬物療法の進歩に伴い、intermediate stage 肝癌の治療戦略が急速に変貌している。当初はTACE先行か薬物療法先行かというテーマが議論の焦点であったが、近年、薬物療法とTACEの併用療法の有効性が次々に報告され、また、外科手術前の補助化学療法としての位置付け、根治的治療へのコンバージョンに関する報告も相次ぎ、薬物療法とTACEを含めた局所療法をいかに組み合わせ根治に導くか、生存期間を延長するかがintermediate stage肝癌の重要な課題となっている。実臨床においては、各施設でさまざまに工夫し治療成績の向上を図っているものと思われるが、TACEと併用する薬物療法のレジメン選択、TACE施行のタイミングや薬物療法の治療期間、TACE周術期の薬物療法の休止再開、コンバージョン治療への移行や薬物療法の終了(drug off)のタイミングなど、克服すべき問題点も浮き彫りになってきている。また、Child-Pugh Bは肝移植適応でもあり、至適症例・肝移植移行のタイミングについてもご教授いただきたい。本ワークショップでは、多くのご施設からintermediate stage 肝癌に対する治療成績や取り組みをご発表いただき、新たな治療戦略構築の礎となるセッションにできればと考えている。
ワークショップ3
Advanced stage肝癌に対する治療戦略(肝癌)
司会: 波多野 悦朗(京都大学 肝胆膵・移植外科)
平岡 淳(愛媛県立中央病院 消化器内科)
advanced stage肝細胞癌(HCC)とは、脈管侵襲もしくは肝外転移を伴うHCCで、欧米では薬物療法が推奨されている。しかしながら、本邦の診療ガイドラインでは、脈管侵襲を伴うHCCに対して切除ついで薬物療法が推奨されている。 近年、advanced stage HCCの治療は大きく変化している。現在、使用可能なアテゾリズマブ+ベバシズマブ、デュルバルマブ+トレメリムマブに加えて、臨床試験においてニボルマブ+イピリムマブの有用性も報告されており、免疫チェックポイント阻害剤を含む薬物療法の進歩により、さらなる生存期間の延長が期待される。一方で、レジメンの使用順序を含めた肝予備能を考慮した最適な治療戦略の確立や、薬物療法と外科治療・局所療法の併用に関するエビデンスの蓄積も求められ、患者背景の特徴を踏まえた治療指針の確立や、新規治療の実臨床での位置づけも重要な検討課題である。 本セッションでは、advanced stage HCCに対する薬物療法の最新知見、集学的治療の可能性、新規バイオマーカーの探索、実臨床における治療成績の検討など、幅広い視点から議論を深めたい。臨床上の課題やアンメットニーズを明確にし、今後の最適な治療戦略を模索するため、多くの先生方から演題応募を期待する。
ワークショップ4
高齢者肝疾患治療の課題と今後の展望(栄養・高齢者など)
司会: 海堀 昌樹(関西医科大学 肝臓外科学講座)
本多 政夫(金沢大学医薬保健研究域保健学系 検査技術科学専攻)
高齢化が進む中で、高齢者の肝疾患の管理は重要な課題となっています。肝疾患には慢性肝炎、肝硬変、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)、肝細胞癌などが含まれ、高齢者ではこれらの疾患が複雑に絡み合いながら進行することが多いです。高齢者肝疾患治療の課題としては加齢に伴う肝機能の変化、多疾患併存とポリファーマシー、サルコペニアと栄養不良、診断の遅れと治療選択の難しさが考えられます。今後は個別化医療、栄養・運動療法の強化、非侵襲的診断の発展、安全性の高い薬物治療の導入、より低侵襲な手術療法、在宅医療の充実などが今後の重要な展望と考えられ、総合的なアプローチを通じて、高齢者の肝疾患治療の質を向上させることが求められます。本セッションでは高齢者における肝疾患治療の現状・課題・展望を内科、外科、放射線科担当領域における広範囲な分野での演題を広く募集しております。
特別企画1
地域の肝臓病診療と働き方改革一あるべき選択と集中の姿
司会: 中本 安成(福井大学医学部学術研究院医学系部門 内科学(2)分野)
高槻 光寿(琉球大学 消化器・腫瘍外科)
楳田 祐三(愛媛大学大学院医学系研究科 肝胆膵・乳腺外科学)
2024年4月に医師の働き方改革が導入されて約1年となる。肝臓診療においては、内科は食道胃静脈瘤破裂、肝不全、肝癌破裂などの急変対応が多く、外科は肝移植や高難度肝切除などでやはり時間的拘束が多い領域であろう。限られた人的・物的資源の中で、専門性の高い肝臓診療をどのように維持・発展させていくべきか、診療体制の最適化、医療連携の強化、地域ごとの特性を踏まえた新たなアプローチなど、多角的な視点での考察や意見交換が必要である。本セッションでは、臨床現場での実践例、成功事例、課題と解決策、行政・政策の観点など、幅広い視点から経験と提案を共有し、今後の肝臓診療のあり方を模索する場としたい。ぜひ各々の工夫と成果を報告いただき、患者と医療者の利益を両立させる方策を明らかにしたい。
特別企画2
症例に学ぶ (テーマ:肝癌)
司会: 大段 秀樹(広島大学大学院 消化器・移植外科学)
宮明 寿光(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器内科学)
近藤 礼一郎(久留米大学医学部 病理学講座)
肝癌診療は近年、著しい進展を遂げている。特に、borderline resectableとされる症例への対応は重要な課題の一つである。これらの症例では、腫瘍の血管浸潤や肝機能の問題などにより、切除の可否が慎重に検討される必要がある。近年は術前治療の工夫や集学的治療の導入により、治癒に導けるケースが増えてきた。こうした症例においては、治療戦略の決定に際し、多職種の連携が重要な役割を果たしている。さらに、conversion手術の導入により、これまで根治が難しいとされてきた高度進行癌に対しても、外科的切除が可能となるケースが増えてきた。免疫療法や新規薬剤の登場も相まって、治療選択肢は広がりつつあり、個々の症例に応じた柔軟かつ精密な対応が求められている。
本セッションでは、各施設から提示された貴重な症例をもとに、肝癌診療の最前線における課題やその解決策について議論を深める。特に、治療の選択やタイミング、さらには再発予防の工夫など、診療の現場で役立つ具体的な知見が共有されることを期待している。演者の方々には、貴重な経験や工夫された治療の実際について、ぜひ具体的かつ詳細にご紹介いただきたい。
メディカルスタッフセッション
多様化する肝疾患患者支援の新たなアプローチ~メディカルスタッフの役割~
司会: 柘植 雅貴(広島大学病院 肝疾患センター)
下田 慎治(関西医科大学 消化器肝臓内科)
佐々木 素子(金沢大学医薬保健研究域医学系 人体病理学)
ウイルス性肝疾患治療の進歩とともに、肝疾患患者に対する医療制度も拡充されてきましたが、依然として肝炎ウイルス検査未受検者や抗ウイルス療法未実施者が多く存在します。また、治療後に受診を中断する患者も散見され、結果的に進行肝がんの発症や生活習慣病の悪化で再受診されるケースも少なくありません。さらに、近年では、脂肪性肝疾患やアルコール性肝疾患に伴う肝硬変・肝臓がん患者の増加も懸念されております。肝疾患対策の一環として、各都道府県では、肝炎医療コーディネーターを養成し、受検勧奨や適切な肝疾患の受療機会の提供、患者・地域住民への肝疾患啓発の充実を図っていますが、十分な受検・受診率には到達しておりません。このような課題に対処していくためには、医師や肝炎医療コーディネーターによる活動だけでなく、各都道府県、医療機関、患者会と連携した活動が不可欠となってきます。一方で、職場・地域の環境や立場により、メディカルスタッフの活動・連携方法は様々であり、各機関における活動を参考にすることで課題解決に繋がることも少なくありません。本セッションでは、肝疾患診療における多職種連携や様々なフィールドでの活動成果、課題をご発表頂き、ディスカッションを通じて、多様化する肝疾患患者支援をさらに活性化させる機会となるよう、広く演題を募集いたします。
キャリア支援・ダイバーシティ推進委員会関連企画
症例ディベートから学ぶ最新の肝臓トレンド ~壇ノ浦の戦い2025~
司会: 波多野 悦朗(京都大学 肝胆膵・移植外科)
瀬戸山 博子(熊本大学病院 消化器内科)
山田 涼子(やまだクリニック)
肝臓は多臓器連関の中心にあり、また、内科、外科、小児科、放射線科、病理科といった多診療科が関わる臓器、まさにダイバーシティそのものです。さらにこの数年間で診断や治療の選択肢がひろがったことにより、わたしたち肝臓医には、多角的視点を持って診療を行うことが求められています。
今回、キャリア支援・ダイバーシティ推進委員会では、肝臓医としてのレベルアップを目指して、チーム対抗のディベート合戦を企画いたしました。ディベートはプロコン方式で行い、西部会の地域別(東海北陸・近畿・中国四国・九州)・多診療科混成の4チームで戦っていただきます。
プロコンの流れは次のようになります。

司会から症例提示。患者背景・画像所見をプレゼンテーション、治療方針を提案
→提案に対してプロ(賛成派)チームとコン(反対派)チームによるディベート開始!
→自チームの方針のメリットを主張しあう
→相手チームの方針のデメリットを指摘
*ディベートテーマは肝細胞癌治療、脂肪肝診断。演者には事前に症例の情報を共有します。
*ディベート終了後に、提示症例の実際の経過を明かします。

プロコンの目的は、賛否両論のあるテーマを異なる角度から考察し、合理的な判断を下すスキルを磨くことです。他の診療科の先生たちと知識を共有し意見交換することで、あなたの肝臓スキルはブラッシュアップされるでしょう!
演者を公募しますので、肝臓をこれから学びたい方、知識を整理したい方、なんか面白そうと思った方、、、ぜひ本企画に応募してください。
【応募方法】
演題登録システムから応募してください。
演題名:プロコン
抄録本文には、①大学卒業年②抱負など を記載してください。
一般演題
以下の応募区分(A)(B)より、それぞれご選択ください。
一般演題カテゴリー:応募区分(A)
1 B型肝炎
2 C型肝炎
3 ウイルス性肝炎(B、Cを除く)
4 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/NASH)
5 自己免疫性肝炎(AIH)
6 原発性胆汁性胆管炎(PBC)
7 原発性硬化性胆管炎(PSC)
8 代謝性/先天性肝疾患・小児肝疾患
9 アルコール性肝障害
10 薬物性肝障害
11 肝硬変・慢性肝不全・肝性脳症
12 門脈圧亢進症・食道胃静脈瘤
13 急性肝炎
14 劇症肝炎・急性肝不全
15 肝細胞癌
16 肝内胆管癌
17 転移性肝癌
18 肝腫瘍(その他)
19 嚢胞性肝疾患
20 肝移植後肝炎
21 肝移植
22 手術・手技
23 肝線維化
24 肝分化・肝再生・幹細胞
25 肝細胞・肝非実質細胞
26 胆汁酸・胆汁うっ滞
27 細胞死・アポトーシス・オートファジー
28 バイオマーカー
29 行政・地域医療
30 その他
一般演題カテゴリー:応募区分(B)
若手セッションへ応募の方は「12.若手セッション」を選んでください。
1 形態・機能
2 発症機序・病態
3 遺伝子学・分子生物学
4 病理
5 免疫
6 疫学
7 予防
8 診断
9 画像診断
10 治療・予後
11 その他
12 若手セッション
登録演者数
主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)では筆頭著者を含めて合計3名まで演者を登録することができます。
その他のセッションは登録演者数に制限はありません。
登録文字数制限
演題名:全角70文字
抄録本文:全角1,060文字
総文字数(著者名・所属・演題名・抄録本文の合計):全角1,200文字
演題の受領通知
演題受領通知は、登録完了後に自動配信される登録完了確認メールを以て替えさせていただきます。必ず確認メールがお手元に届いたことを確認してください(通常、ご登録後5~10分以内に送信されます)。
なお、システムより配信されるメールがスパムメールと認識され、確認メールが受信できない現象がGmailにて多数発生いたしております。Gmailとは別のドメインのメールアドレスをお勧めいたします。確認メールが届かない場合は、「確認・修正」ボタンよりログインいただき、演題の登録が行われていることを確認してください。
セキュリティの関係から、登録番号とパスワードのお問い合わせは一切応じることはできませんので、必ず演題登録時に登録番号とパスワードをお手元にお控えください。1日経過しても登録完了確認メールがお手元に届かない場合は、登録受付が完了していない可能性が高いので、「確認・修正」ボタンより正しく登録が完了しているかご確認ください。
演題の採否通知
演題の採否、発表時間、発表形式は会長にご一任願います。
演題の採否通知は、演題登録の際に各自入力された筆頭者のE-mailにお送りいたしますので、E-mailは正確にご入力ください。
文字入力について
「丸数字」「ローマ数字」は使用できません。英字の組み合わせで「II」「VI」「XI」のように入力してください。
シンボル(symbol)書体半角(1バイト文字)の「α」「β」「γ」等を使用すると「a」「b」「c」などに自動変換されてしまいますので使わないようにしてください。必ず全角(2バイト文字)の「α」「β」「γ」を利用してください。
半角カタカナは使用できません。カタカナは全角で、 英字および数字は半角で記入してください。
タイトルおよび抄録本文で上付き文字、 下付き文字、 斜め(イタリック)文字、 太文字、 改行、 アンダーラインを使うときに用いる <SUP></SUP>、<SUB></SUB>、<I></I>、<B></B>、<BR>、<U></U>の記号は、すべて半角文字(1バイト文字)を使用して下英文や数字を入力する際、 O(アルファベット)と0(数字)や、 l(アルファベットL小文字)と1(数字)、 あるいはX(アルファベット)と×(かける)などきちんと区別してください。
音引き「ー」とダッシュ「―」、 マイナス「-」とハイフン「-」などの使い分けをしてください。 英文入力の際にひとつの単語をハイフン(-)で切ることは行わないでください。
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