第46回 日本膵・胆管合流異常研究会
当番会長挨拶
第46回 日本膵・胆管合流異常研究会
当番会長 野田 卓男

岡山大学病院 小児外科
このたび第46回日本膵・胆管合流異常研究会を2023年9月9日(土)に岡山大学津島キャンパス内 岡山大学創立五十周年記念館において開催させていただくことになりました。本研究会は発足以来46回を迎えますが、岡山での開催は初めてであり大変光栄に思います。
膵・胆管合流異常は、先天性胆道拡張症の研究から始まり、病態、診断、治療の研究が小児と成人両分野の内科、外科、病理、疫学の幅広い領域で継続されています。岡山大学は、戸谷拓二先生が先天性胆道拡張症の形態分類を発表された場所であり、ぜひ学内で研究会を開催させていただこうと思いました。医学部キャンパスではありませんが、広々と静かな環境の津島キャンパスでの開催に決めさせていただきました。
本研究会も第46回を迎え、半世紀の歩みが目の前となっています。これまでに病因、手術術式、発癌について多くの研究、工夫が行われてきましたが、新たな機器や薬剤が開発されると治療法も変遷しているようです。そこで、今回の研究会では膵・胆管合流異常症の治療がどのように行われているのか再確認できればと思います。①腹腔鏡下手術、ロボット支援手術 ②術後合併症とくに肝内結石の治療 ③胆道癌合併または発癌症例の治療 ④術後フォローの在り方 ⑤戸谷分類の再確認、などを取り上げて議論したいと考えています。特に、小児領域と成人領域双方で現状を認識し、今後の治療の礎にできればと思います。最近の本研究会で取り上げられ討論されたものもありますが、本疾患の治療について多くの先生方に知っていただき広く普及すれば幸いです。
COVID-19は2022年の第7波で収束するかと思われましたが、第8波の到来が危惧されています。2023年のCOVID-19の動向を予想することは困難ですが、感染対策を十分に講じて現地開催できるよう準備を進めてまいります。2023年9月、多くの皆様に岡山に参集していただき熱い議論をお願いいたします。ぜひ、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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