第144回西日本整形・災害外科学会学術集会 会長　坂井 孝司 山口大学大学院医学系研究科　整形外科学　教授

　 　このたび、第144回西日本整形・災害外科学会学術集会を2022年（令和4年）11月12日（土） 13日（日）の2日間にわたり、山口県宇部市のANAクラウンプラザホテル宇部で開催させていただくことを大変光栄に存じます。会員の先生方に改めまして御礼申し上げます。現時点で新型コロナウィルス感染症の状況は落ち着きつつあり、現地開催とさせていただく所存です。
　世界中に爆発的流行をもたらしたCOVID-19感染は、ワクチン開発・接種が進んでいるものの、次々に姿を変えて現れる変異株とともに感染者増減の波を繰り返しながら、完全な消退を迎えることなく今に至っております。整形外科分野においてもその影響は計り知れず、慢性疾患に対する当初の入院・手術制限は緩和されてはいるものの、コロナに係るPCR検査やワクチンというキーワードを避けて通れない日常となっています。教育講演として、COVID-19感染の現状と課題について大阪大学感染制御学講座教授　忽那賢志先生に「COVID-19 Overview」としてご講演いただきます。
　このような状況下ではありますが、若手の先生方の登竜門として、また整形外科学に関するアップデートの場として、多くの先生方にご参集いただきたいと考えております。特別講演として、小郡第一総合病院統括院長　土井一輝先生に「末梢神経麻痺診断・評価のピットフォール」を、大阪大学整形外科学講座教授　岡田誠司先生に「整形外科研究の新時代」をご講演頂きます。
　山口県は車で移動されるには道路網が整備されており、県の西半分では足を延ばせば角島大橋、元乃隅神社といったインスタ映えで有名な観光地や、世界遺産の萩城下町、秋芳洞、秋吉台など多くの見どころがございます。お時間が許せばこれらの観光地もお楽しみいただければと思います。
　今回、268演題と多数のご応募をいただきました。この場をお借りして会員の先生方に御礼申し上げます。すべての会員の先生方にとりまして、整形外科診療・研究に大いに役立つ実りある学会になることを念願しております。