第7回日本精神薬学会総会・学術集会
大会長挨拶
大会テーマ「薬と心と社会をつなぐ精神科薬物療法」

第7回日本精神薬学会総会・学術集会
大会長  梅田 賢太

一般財団法人創精会松山記念病院
ご挨拶

 第7回日本精神薬学会総会・学術集会は、本学会理事会より中四国地方での開催の打診を頂きました。2023年になりましてもコロナ禍は収束の兆しをみせませんが、2023(令和5)年9月16日(土)、17日(日)に中四国の中では最もアクセスのよい岡山市での開催を目指して準備を進めています。
 中四国は風光明媚な瀬戸内海を抱きます。四国と本州の往来はかつて航路が主役でしたが、今では3つの橋でつながり、橋が人の移動や物流の主な役割を担うとともに、情報や人のこころも往来します。
 日本精神薬学会の成り立ちを振り返ると、まさに日本の精神科薬剤師の歴史を反映しているように思えます。本学会は、初代理事長の吉尾隆先生を代表幹事として2006年に発足した精神科臨床薬学研究会(PCP研究会)の経験をもとに、参加型のワークショップ、研究発表や論文投稿等の場として10年後の2016年9月に創立され、意欲ある病院、地域の薬剤師や基礎研究者が集う学会であるとともに、様々な医療職種や保健、福祉、地域社会と連携し融合する場としても発展して参りました。
 2017年には第1回総会・学術集会が「精神薬学の夜明け~新たなる薬剤師の挑戦~」をテーマに、2021年には単独での開催としては直近の第5回大会が「飛躍~先駆者達に感謝して」をテーマに開催されています。私ども後進に託されたミッションは、“更なる飛躍のためのつながりを具体化し進化させること”にあると捉え、第7回大会テーマとして「薬と心と社会をつなぐ精神科薬物療法」を掲げ、ポスターやホームページデザインに大きく瀬戸大橋を配置しました。また、このテーマは、第1回大会のご挨拶にあります一人ひとりが主体的に参加して学術的、職能的な力を向上させる学会という壮大な目標に向かうプロセスの一つとも認識しています。
 橋がつなぐが如く、 “医療と生活の場・地域社会”、“基礎と臨床”、“身体疾患と精神疾患”、“偏在のない知識や情報”、そして何よりも患者様を中心とした関わる人々の“思いやる心と心”など、”つ・な・ぐ”対象は様々あります。本大会が日々の成果や治療の進歩につながる研究発表を行い議論する、また新たな知識を得ることができ、様々な体験ができる機会となるよう、岡山、広島の会員を中心とした実行委員会が企画会議を繰り返し行い、教育講演、シンポジウム、ワークショップ等を検討しています。
 2022年のBPCNPNPPP4学会合同年会はハイブリッドでの開催でしたが、現地参加が叶わなかった方も多かったのではないかと拝察します。2023年9月にはより多くの先生方が岡山の地で集えることを祈念しつつ、鋭意準備を進めて参る所存です。
 晴れの国岡山でお待ちしています。

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