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会長挨拶

第49回日本神経心理学会学術集会
大会長  橋本 衛

近畿大学医学部 精神神経科学教室
 この度、第49回日本神経心理学会学術集会を兵庫県姫路市のアクリエ姫路で開催いたします。姫路での開催は、山鳥重先生が第10回大会の大会長を勤められて以来実に40年ぶりになります。私の故郷でもある姫路で本大会を開催できることは誠に光栄なことと存じます。
 私が神経心理学の分野に足を踏み入れてから30年余りになります。精神科に入局したての頃、当時の指導医であった田辺敬貴先生から語義失語症例を見せていただき、その症状のあまりの不思議さに感動し、一気に神経心理学に魅せられました。以降、患者さんの症状を注意深く観察し、どのような機序で症状が引き起こされているのかを考え、ヒトの脳の仕組みに思いを馳せ、そして得られた知見を治療やケアに活かす方法を検討する、「こんなに面白い学問は他にはない」と思いながら神経心理学に取り組んできました。
 残念なことに、近年、本学会の会員数や学術誌への論文投稿、学術集会の参加者や演題発表は減少傾向にあります。とりわけ、若い人たちの神経心理学への関心が薄くなっているように思います。これも時代の変遷なのかもしれませんが、私が魅せられた神経心理学が、このまま時代遅れの学問になるのはとても残念です。このような思いから、本学術集会のテーマを「神経心理学の未来」といたしました。大会では、「これからの神経心理学はどうあるべきか」を議論する場や、多くの若手研究者が登壇できるような場を設けたいと考えています。わが国の神経心理学の歴史を飾った姫路循環器病センターや兵庫県立高齢者脳機能研究センターの活動拠点であった姫路の地で、神経心理学の未来を皆さまと語り合えることを楽しみにしています。
 本大会の会場であるアクリエ姫路は、JR姫路駅から歩いて10分以内の交通の便の良いところです。また姫路には、姫路城や書写山円教寺などの名所旧跡もありますので、この機会に、歴史と伝統の街・姫路を楽しんでいただければと思います。
 池田学副大会長、佐久田静事務局長とともに、参加者の皆さまに「姫路まで足を運んでよかった」と感じていただけるような大会にしたいと考えております。皆さまのご参加をお待ちしています。
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