第36回日本産業衛生学会全国協議会
ご挨拶
第36回日本産業衛生学会全国協議会
企画運営委員長 伊藤 達男

川崎医科大学 衛生学教室

 このたび、第36回日本産業衛生学会全国協議会を令和8年(2026年)11月5日(木)~7日(土)の3日間、倉敷市民会館・倉敷市芸文館・倉敷アイビースクエアにて開催予定でございます。
 倉敷は、産業衛生の歴史に深く関わりのある地です。
 約一世紀前、倉敷労働科学研究所を拠点として、産業衛生の全国的制度化を求める議論が進められ、昭和4年には「産業衛生協議会 創立総会」が正式に開催されました。本大会は、その出発点である倉敷に再び戻る、極めて意義深い機会です。
 テーマに掲げた「ここから始まった感謝の旅路」には、先人たちの努力に感謝し、その想いを未来へつなぐ場としたいという願いを込めています。
 現代の産業保健を取り巻く環境は、転倒をはじめとした労働災害の防止、化学物質管理の自律化、過労死防止と医師の過重労働対策、熱中症対策、メンタルヘルス対策、自然災害や感染症対応など、多様で複雑な課題に直面しています。とくに高齢労働者の増加や就業形態の多様化に伴い、職場や通勤途上での転倒・転落災害をいかに減らしていくかは、あらゆる産業分野に共通する喫緊のテーマとなっています。
 また、AIやウェアラブル端末、VRなどのデジタル技術が導入され、従来の枠を超えた実践が進む一方で、現場力と科学的根拠を融合した柔軟な対応が求められています。
 こうした変革期において、専門職・研究者が集い、最新の知見を共有し、実効性ある対策について議論を交わし、若手を含む人材育成の機会とすること、これこそが全国協議会の使命であり、本大会の最大の目的です。
 倉敷は白壁の町並みが美しい美観地区をはじめ、歴史と文化に彩られた街です。会場である倉敷アイビースクエアは旧紡績工場を改装した文化施設で、学術交流にふさわしい空間です。大会期間中は、倉敷の豊かな文化と岡山の食を楽しんでいただける懇親会も企画しています。
 本大会は、全国の産業保健関係者が集う貴重な場です。多くの皆さまにご参加いただき、活発な意見交換を通じて、転倒災害をはじめとした労働災害の予防も含め、新たな産業保健の可能性を切り拓けることを願っています。

大会事務局 川崎医科大学 衛生学教室 〒701-0192 倉敷市松島577
運営事務局 株式会社キョードープラス 〒700-0976 岡山市北区辰巳20-110 TEL:086-250-7681 FAX:086-250-7682 E-mail:sanei-kyogikai2026@kwcs.jp