第85回日本臨床外科学会総会
ご挨拶
第85回日本臨床外科学会総会
会長 猶本 良夫

川崎医科大学総合医療センター病院長
 この度、2023年11月16日(木)~18日(土)に第85回日本臨床外科学会総会を岡山コンベンションセンター、ホテルグランヴィア岡山など JR 岡山駅に隣接する施設において開催させていただくこととなりました。この歴史と伝統ある本学会の総会を主催することは、この上なく光栄で名誉なことであり、役員ならびに会員の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
 日本臨床外科学会は、1937年の創立以来85年間にわたり諸先輩先生方により外科臨床の理念が引き継がれ、日本における臨床外科学および外科医療の進歩・発展を推進し、外科医の現状や意見を行政や社会へ提言してきました。一方で、少子高齢化や科学技術の進展が加速する昨今の日本において、医療を取り巻く社会情勢も大きく変化しています。とりわけ外科手技については開腹手術から腹控鏡、ロボット手術・ナビゲーション導入へと大きく変貌しつつあります。また、多彩で重篤な疾病を背景に有する方々の手術を担当することも日常となっています。本総会を通して、様々な課題に対する克服の英知と会員の交流が図られることを祈念しております。
 さて、今回のテーマは「創意と継承――確かな未来へ――」といたしました。現在の医療・外科診療・技術は先人のたゆまぬ創意と血のにじむ修練から生まれてきたものであり、その志と貫かれた精神をそれぞれが継承し更に優れた技術に発展させ、川の流れのように次世代に伝え、確かな未来の基盤を築き希望を託すという想いをこのテーマに込めました。
 本学会総会には外科の各領域で活躍する医師が集います。若手からベテラン、都市から地方までの医師、研修医やメディカルスタッフ、あわせて約5,000人が一堂に会します。第85回学会総会では専門的分野における外科診療の基本と働き方改革への対応、若手外科医の育成、男女共同参画、生涯教育、予防医療、チーム医療、鏡視下手術、ロボット手術、AI、そして、ゲノム医療を含めたプレシジョンメディシンなど多様な次世代医療について、未来へ向けた討論の場にしたいと考えております。準備委員長の榊原 敬先生とともに実りある有意義な会となりますよう、誠心誠意準備をしていきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。岡山の地へのご参集、何卒よろしくお願いいたします。

第85回日本臨床外科学会総会
準備委員長 榊󠄀原 敬

心臓病センター榊󠄀原病院 理事長・院長
 このたび2023年11月16日~18日の日程で、第85回日本臨床外科学会総会「創意と継承」をテーマに岡山市で開催のはこびとなりました。学会会長の猶本良夫先生(川崎医大総合医療センター院長)のもと、岡山駅前(岡山コンベンションセンター・岡山県医師会館・岡山シティミュージアム・ANAクラウンプラザホテル岡山・ホテルグランヴィア岡山)で皆様をお迎えします。
 振り返ると1937年3月日本臨床外科学会の発足にあたり、榊原亨、松尾信吉、島薫、日下部旦三先生ら4人の臨床外科開業医の苦闘がありました。戦時下の物価高のため、岡山の研精堂・村本万亀男氏の支援で印刷発行されました。1944年10月に刊行した後、戦時休刊となり、岡山空襲(1945年6月29日)で原稿53編の焼失がありました。こうした苦難を乗り越え、今日の日本臨床外科学会があります。医学の進歩で低侵襲治療の時代となり、医療は大きな変革を迎えています。今ここに先人の方々の苦労を振り返り、その精神を引き継ぎ未来の進むべき道を模索したいと思います。
 世界が認める瀬戸内海の島々、日本三名園の後楽園、備前焼や桃太郎伝説を通して歴史と文化に触れ、「岡山ならではの味覚」(ばらずし、千屋牛、マスカット、新高梨、雄町米の酒など)を満喫して頂ければ幸いです。
主催事務局
川崎医科大学総合医療センター 院長秘書室
〒700-8505 岡山県岡山市北区中山下2-6-1
運営事務局
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