第20回日本慢性看護学会学術集会
プログラム
日程表
大会長講演
ともに創る・ともに奏でる-慢性看護の未来に向けて-
演 者: 森本 美智子(岡山大学 学術研究院保健学域 教授) 
座 長: 籏持 知恵子(大阪公立大学)
基調講演
慢性疾患のトラジェクトリーに沿った意思決定支援:臨床倫理の視点から
演 者: 清水 哲郎(臨床倫理研究所 代表理事)
座 長: 森本 美智子(岡山大学)
教育講演I
患者・医療者が協働する医療
演 者: 山口 育子(認定NPO法人ささえあい医療人権センター COML 代表)
座 長: 瀬戸 奈津子(関西医科大学)
教育講演II
住民・多職種でともに創る地域医療 -地域に根ざした慢性期ケアのデザインとは-
演 者: 吉村 学(都農町国民健康保険病院 院長)
座 長: 任 和子(京都大学)
教育講演III
未来に向けてともに育つ! -非認知能力を伸ばすコツ- 
演 者: 中山 芳一(All HEROs合同会社 代表)
座 長: 小野 美穂(香川県立保健医療大学)
教育セミナーI
異文化間対人関係形成 -患者の文化を理解しともに歩む-
演 者: 田中 共子(岡山大学社会文化科学研究科 教授)
座 長: 日笠 晴香(岡山大学)
当事者参加型教育セミナーI
ALSをもつ人々の語りと看護-その人らしく生きる人々の生活と看護-
演 者: 河原 学(日本ALS協会 岡山県支部 支部長)
トーマス・ギャビン(日本ALS協会 岡山県支部 副支部長)
木村 古都(南岡山医療センター 看護部)
鵜川 ゆみ(南岡山医療センター 看護部)
座 長: 森谷 利香(摂南大学)
当事者参加型教育セミナーII
糖尿病と生きる-Ⅰ型糖尿病を持つ人とその家族の軌跡から共創を考える-
演 者: 1型糖尿病をもつ患者さんとそのご家族
園田 由美(川崎医療福祉大学 保健看護学部 保健看護学科 准教授/慢性疾患看護専門看護師)
座 長: 添田 百合子(創価大学)
当事者参加型教育セミナーIII
腎臓病のある身体とともに生きる:当事者のまなざし、看護のまなざし
演 者: 田中 順也(堺市立総合医療センター 看護局・師長/慢性疾患看護専門看護師)
大西 康博(岡山大学 学術研究院医歯薬学域 慢性腎不全総合治療学講座 助教)
座 長: 今戸 美奈子(高槻赤十字病院)

当事者参加型教育セミナーI~III 企画意図

当事者と創り、奏でるケアを求めて
 私たちは日々の看護実践や教育、研究の中で、病いとともに生きる方々の声に十分耳を傾けることができているでしょうか。忙しさの中で、その人の暮らしや思いにじっくり触れる機会は、意外と限られているのかもしれません。
 本セミナーでは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、糖尿病、そして腎臓病とともに歩んでこられた当事者の方々をお迎えし、発症からこれまでの療養生活や病いとの向き合い方、その人らしい日常の工夫、支えになった出来事などをお話しいただきます。また、その領域に関わる医療者も登壇し、それぞれの立場から日々の実践の中で大事にしていることを共有します。さらに、当事者と医療者のクロストーク、会場の参加者との意見交換を通して、互いの立場から見える景色を重ね合わせ、これからの看護に必要な視点や実践のヒントを見つけることを目指します。
 病いの軌跡には、その人が大切にしてきた価値観や暮らしの物語が刻まれています。それを知ることは、看護師に求められる姿勢や役割を再確認する貴重な機会となります。あらためて当事者の声に耳を澄まし、互いの思いが響き合うひとときの中で、ともに創り、奏でるケアについて考えてみませんか。
シンポジウムI(日本がん看護学会との合同企画)
慢性疾患とがんを併発した患者への看護 -連携協働から創りだすプラクティス-
演 者: 小林 志津江(広島市立北部医療センター安佐市民病院 救命救急病棟 主任看護師/心不全看護認定看護師)
渡辺 陽子(川崎医療福祉大学 保健看護学部 助教/がん看護専門看護師)
山尾 美希(あさかぜ診療所/慢性疾患看護専門看護師)
座 長: 本庄 恵子(日本赤十字看護大学/日本慢性看護学会 理事長)
平松 貴子(川崎医科大学附属病院/第41回日本がん看護学会学術集会会長)
シンポジウムII(フロントランナー)
慢性看護のフロントランナー -慢性看護の知を創る・広める-
演 者: 猪飼 やす子(山梨県立大学 看護学部 成人・老年実践応用看護学領域 慢性期看護学 准教授/慢性疾患看護専門看護師)
落合 亮太(筑波大学 医学医療系 教授)
加澤 佳奈(岡山大学 学術研究院保健学域 教授/慢性疾患看護専門看護師)
座 長: 田中 真琴(東京科学大学) 
エキスパートミーティング
慢性看護とテクノロジー・DX
演 者: 伊波 早苗(淡海医療センター 総括看護部長)
安藤 一秋(香川大学 創造工学部 教授)
西村 亜希子(香川大学 医学部看護学科 教授)
座 長: 西村 亜希子(香川大学)
参加型プログラム
慢性疾患患者のACP支援、みんなどうしてる? -現場での困りごとや取り組みをシェアしませんか-
司会運営: 今戸 美奈子(高槻赤十字病院)
岩谷 美貴子(岡山大学病院)
西村 亜希子(香川大学)
 グループディスカッション(30名程度)

企画意図

 慢性疾患患者におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、本人が大切にしている価値観や生活のあり方に基づいた医療ケアを実現するために、その重要性がますます高まっています。しかし、慢性疾患は病状の経過が長期にわたり、治療選択が複雑で、予後の不確実性も高いため、「どのようにACP支援を始めたらよいか」「患者さんやご家族とどう話をすればよいか」といった課題に直面している医療者も少なくありません。
 本プログラムは、こうした慢性疾患患者のACP支援を実践する上で、現場で直面している困りごとや、日々の実践における工夫、各施設での取り組みなどについて、参加者同士がグループに分かれて気軽に語り合い、互いの実践を共有することを目指した参加型プログラムです。心不全や呼吸不全、腎不全、神経難病などの疾患領域,病棟・外来・在宅などのケアの場、そして実践者や研究者といった立場を超えて、ACPについて自由に語り合えることは、慢性看護学会ならではの貴重な機会です。ぜひ気軽にそれぞれの現場での課題や取り組みを持ち寄って、よりよいACP支援を一緒に考えてみませんか。皆様のご参加をお待ちしております。
ミニレクチャーI
病みの軌跡 -生活者の物語を紡いで見えるもの-
演 者: 黒江 ゆり子(関西看護医療大学 看護学部看護学科 教授)
座 長: 坂井 志織(東京都立大学)
ミニレクチャーII
セルフケア支援
演 者: 黒田 久美子(千葉大学 大学院保健学研究科 准教授)
座 長: 片岡 千明(兵庫県立大学)
ミニレクチャーIII
スコーピングレビュー
演 者: 谷本 真理子(東京医療保健大学 医療保健学部看護学科 教授)
藤澤 由香(岩手県立大学看護学部 講師)
座 長: 河田 照絵(日本赤十字看護大学)
ミニレクチャーIV
生成AIの活用法
演 者: 片岡 裕貴(京都民医連あすかい病院 内科・医長)
座 長: 岩谷 美貴子(岡山大学病院)
ものづくりワークショップ
ともに“創る”看護のミライ -困りごと解決に向けたカタチづくり-
座 長: 内田 大輔(岡山大学病院 新医療研究開発センター 准教授)
司会進行: 梶原 右揮(岡山大学)

企画意図

 臨床の“困りごと”を解決へつなぐ「ものづくり」が注目されています。本ワークショップは、看護の現場で感じる課題を出発点に、専門家ファシリテーターとともに「誰を対象に、何を実現し、何を解決するか」を明確にするニードステートメントをグループで作成する体験型プログラムです。
 講義で要点を学び、考え、意見を交わし、さらに考える――その“ものづくり”のプロセスを凝縮した形式で行い、課題の本質を見極める視点や次の一歩を考えるきっかけを得られます。看護職にとっては、普段の業務では触れる機会が少ない「製品の安全性や有効性」といった社会的価値の観点を意識しながら考えることができる、貴重な体験の場となります。
 参加者同士の対話やフィードバックを通じて、日常業務の中で漠然と抱いている課題を“ニーズ”として言語化し、現場での実践に活かせる形に整理して持ち帰ることができます。短い時間のなかでも、実例を交えた解説や具体的な問いかけによって学びを深められる構成です。
 本ワークは実例を起点に進行するため、日頃の“困りごと”を一つ事前にご準備のうえご参加ください。
(※参加登録に加えて別途事前登録をお願いします。また、本ワークショップはグループで行うため、ワークの時間帯は他のプログラムへ参加できない点をご留意ください。)
ランチョンゲーム企画
やってみよう!もしバナゲーム
司会進行: 服部 智子(下関市立大学)

企画意図

人生の最終段階を考えるコミュニケーションの第一歩
 「もし、あと半年の命だったら、あなたは何を望み、あるいは何を望まないか」という問いかけは、人生の最終段階を考える上で避けては通れない課題です。近年、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性が強調されるようになりましたが、現場では「縁起でもない」「話しづらい」といった感情的なハードルが根強く残っており、患者・利用者と家族、医療者間で積極的に話し合いが行われているとは言いがたい状況です。
 しかし、医療や療養の方針を決める際に、本人の価値観や思いを反映することは極めて重要であり、そのためにはあえて「死ぬこと」を見据えた対話が必要です。「もしバナゲーム」は、カード形式で価値観を言語化し、自分にとって大切なことを考える機会を提供します。また、他者と価値観を共有し合うことにより、違いに気づき、互いを尊重する姿勢が生まれます。
 本ワークショップでは、「自分ならどうしたいか」を疑似的に体験することができ、患者や利用者の声を聴く準備が整うとともに、ケアに携わる看護職自身の価値観の整理にもつながります。慢性疾患や人生の最終段階に関わる看護において、対話の糸口として「もしバナゲーム」が果たす役割は大きく、日常のケアの質を高める一助になると考えています。
 ぜひ、参加者同士でカードを引きながら、ちょっと真面目に、ちょっと楽しく「もしもの話」を考えてみませんか?
活動報告
慢性疾患患者を支える取り組みを広めよう -我が地域・病院のここがステキ!!-
座 長: 水川 真理子(神戸市看護大学)
畑 真紀子(兵庫医科大学)

企画意図

 「活動報告」とは、自施設での新しい取り組みや、力を入れ取り組んでいる活動・事業、ユニークさやオリジナリティのある活動などを報告するセッションです。
 慢性疾患を抱えながら日々を過ごす患者さんが、安心してその人らしい暮らしを続けられるよう、地域や病院ではさまざまな取り組みが行われています。自己管理を支えるプログラムや教室、個別性に応じた看護の工夫、看護実践の向上を目指す研修など、現場には温かく力強い実践がたくさんあります。本企画では、「我が地域・病院のここがステキ!」をテーマに、各地の看護の取り組みやアイデアを持ち寄り、参加者の皆様と共有する場をつくります。患者さんの笑顔につながった工夫や、他施設でも取り入れたくなるような実践など、看護の魅力や可能性を再発見できる機会になればと思います。知識や経験を分かち合いながら、慢性疾患を抱える方々へのより良い支援のあり方を一緒に考えていきましょう。
 なお、本企画は、患者事例や研究過程等を含まない倫理審査の必要のない活動が該当します。
20周年記念講演 鼎談
慢性看護の知の発展-日本慢性看護学会設立10年~20年の軌跡と未来への展望-
演 者: 黒江 ゆり子(関西看護医療大学 副学長)
岡 佳子(飯塚病院 慢性疾患看護専門看護師)
榊原 哲也(東京女子大学 現代教養学部 教授)
座 長: 本庄 恵子(日本赤十字看護大学)
森 菊子(兵庫県立大学)
奏でる音楽
楽団: 秋山 隆(川崎医科大学総合医療センター)
市民公開講座
元気な未来を創る:健康チェックフェア
演 者: 佐藤宏樹(川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部理学療法学科 助教)
座 長: 谷村千華(鳥取大学 医学部保健学科)
活動報告
慢性疾患患者を支える取り組みを広めよう -我が地域・病院のここがステキ!!-
座 長: 水川真理子(神戸市看護大学 いちかん看護開発センター)
畑真紀子(兵庫医科大学 看護学部看護学科)
口演:優秀演題
座 長: 山下裕紀(関西医科大学 看護学部看護学研究科)
口演
座 長: 金正貴美(香川大学 医学部看護学科)
研究助成セッション
座 長: 清水安子(大阪大学医学系研究科 研究助成委員会 委員長)
学会賞受賞口演
座 長: 岡美智代(群馬大学保健学研究科 表彰委員会 委員長)
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