公益社団法人日本補綴歯科学会第134回学術大会
大会長挨拶

公益社団法人日本補綴歯科学会 第134回学術大会
大会長 村田 比呂司

長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 歯科補綴学分野

 公益社団法人日本補綴歯科学会 第40代理事長 岡山大学の窪木拓男教授はじめ、理事の先生方、本学会関係者の皆様のご高配を賜り、このたび第134回学術大会大会長を拝命し、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 歯科補綴学分野で準備を担当させていただくことになりました。貴重な機会をお与えいただき深く感謝申し上げますとともに、大変光栄に存じます。長崎での開催は27年ぶりで、2025年5月16日(金)~18日(日)の3日間、出島メッセ長崎にて開催させていただくこととなりました。

 本学術大会のテーマは、“補綴の未来、歯科の未来。「不易流行(変わらないもの、変えていくもの)」”です。補綴歯科学は口腔機能の維持・回復のみならず、QOLの向上、健康寿命の延伸にも貢献し、その重要性が増しています。学問領域も、臨床疫学、口腔機能、全身の健康との関係、QOL、生命予後、再生医療等のバイオロジー、材料、デジタル技術等の新技術、臨床術式、ニューロサイエンス、高齢者歯科、症例、審美、栄養、クラウンブリッジ、有床義歯、インプラント、摂食嚥下、教育など、非常に広い範囲に関連しており、このことが補綴歯科学の特色でもあり、魅力です。本学術大会ではこれら最先端の研究とその動向、補綴の基本となる臨床術式および先進的な治療術式の習得、補綴歯科学の未来など、得るべきものが多い学術大会となるよう準備を進めております。
 企画としてまず今回、連携協定を締結予定の日本顎咬合学会とは、咬合挙上をテーマとして専門医研修会を兼ねた合同シンポジウムを行います。これまで連携協定を締結した日本栄養治療学会とは歯科と栄養について、日本臨床歯科学会とのシンポジウムでは審美歯科をそれぞれのテーマとした合同シンポジウムを予定しています。そして大会長企画としては、新たな時代に対応した無歯顎補綴臨床をみなさまと考えていきたいと思います。さらにトップサイエンティストによる海外特別講演、臨床・研究の最新トピックスを扱うシンポジウム、委員会セミナー、ランチョンセミナーなど多くの企画を計画しています。若手の先生方から強く要望される実践的な臨床手技の向上を目指した臨床リレーセッションおよびハンズオンセミナーも予定しています。また歯科技工士と歯科医師とのコラボレーションに関する企画や医科歯科連携に関する歯科衛生士セッションも併催いたします。
 ご存じのように一般社団法人日本歯科専門医機構に補綴歯科専門医が認定されたこともあり、これに関連した共通研修も行います。

 上記の企画内容より本学術大会には、補綴歯科の臨床、研究、教育に携わる歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、さらに歯学研究者や関連企業の方など多様な職種の方々、約3000名のご参加が見込まれております。さらに企画の一部はオンデマンド配信等のオンラインも予定しています。
 現在のところ、演題登録開始は2024年12月2日(月)、締め切りは2025年1月8日(水)を予定しております。課題口演、一般口演、ポスター発表、専門医ケースプレゼンテーションなど、多数の演題登録をお待ちしています。

 長崎は江戸時代、鎖国で閉ざされていた日本で唯一、海外と貿易ができる町でした。そのため、長崎は中国、オランダの文化が混ざり合った和華蘭文化の町です。ここ数年、長崎は再開発が進み、今回の会場である出島メッセ長崎は長崎駅に隣接し、2021年11月にオープンした新しい情報発信拠点です。また周囲も外資系ホテルやスタジアムが開業し、活気にあふれています。多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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